「卒寿記念高木聖鶴書展」

セイコーハウス銀座ホール

終了しました

アーティスト

高木聖鶴

和歌の古筆の掛物を書斎の床に掛け、飽かず眺めて「まだまだかないません」と、かな作家の第一人者・高木聖鶴氏。
「千年以上前のものですよ。今見ても本当にすばらしい。四季の移り変わりを繊細に感じ取り、貴族の生活の中で、和歌は歌合や贈りものとして発達します。その和歌を、如何に麗しく書くか。貴族たちの品位、知識と美的感覚、その結晶がかな文字。かなは、こうして平安貴族の遊びの中で生まれた、最高の文化といえます」。高木氏は、古筆を原本や複製本で数多く手元に所蔵し、卒寿を迎えてなお、日比研鑽を重ねておられます。先人の書に囲まれながら、当時の人々の思いと、そこに脈々と流れる美意識を受け継がれているのです。
ひとたび筆を執れば、自在に操るその流れるような筆さばきは圧巻です。華麗な料紙に奏でられるかなの調べは、日本人として、この美しさを共感できる喜びを再認識させ、格別の心地よさです。
和光における過去2回の個展は大変盛況で、待ちに待った3回目の今回も、流麗温雅なかな書はもちろん、12メートルにも及ぶ巻子装の行書など多岐に渡る珠玉の作品展です。

スケジュール

2012年11月23日(金)〜2012年12月3日(月)