終了した展覧会・イベントです

「TWS -Emerging 184/185/186/187- 」展

トーキョーアーツアンドスペース本郷
終了しました

アーティスト

伊藤純代、あべゆか、及川さとみ、唐仁原 希
伊藤の個展タイトルは「Her Memory」。彼女の作品はおびただしい数の人形を細かく裁断し結合させたもの。あどけない幼少時の純粋無垢な好奇心や探究心をきっかけにした行為は、時にグロテスクで残酷にも見えます。彫刻作品ではなく人形を作っている感覚という伊藤の展示会場は、作者と鑑賞者が共通に抱く記憶の接点となるだけではなく、自己と他者という最低限のコミュニティを示す家族単位の模倣・あるいは演技=「おままごと」を介する事で、私たちが安住している大きな社会の中での在り方を今一度みつめる場となるかもしれません。
一方の及川の個展は「裏山しい冒険」。彼女は常に「山」と向き合います。大量生産される雑誌やチラシのイメージを無数にコラージュし作品を制作する彼女の「山」とは、彼女の創作への欲求や試行錯誤、そして日々の生活への不安や未来への思いの蓄積です。本展では、来場者の皆さんには懐中電灯を携え、彼女の見る山々やパースペクティブをお楽しみ頂きます。
あべゆかは、これまで油彩で描かれるストーリーを持ったシリーズ作品に取り組んできました。しかし、彼女の描く「欲望の国」はファンタジックな異世界を想像しているのではなく、人間の欲望や愚かさが生々しく露呈される(私たちが存在する)この世界を示しているといいます。たったひとりの力で世界が変わることはない、というもどかしさと安堵を覚えながら社会をまなざすあべゆかの視線の先には、常に人間の日々の営みがあります。欲望を抱えた人間の犯す過ちやとりまく激情、それらをあべゆかは「愛おしい」と包み込み表現します。
唐仁原は、美術の教科書で一度は目にした事のある古典的な西洋絵画の構図を意図的に導入して表現するペインターです。彼女が鮮やかな色調で丹念に描くのは「失われてしまったもの」。描かれた・あるいは写真に撮影された風景や人物は、既にこの世には無い存在である事も少なくありません。彼女が描く少女漫画の描写にも似た大きくデフォルメされた目をもつ画中の人物たちの幼なげな表情がサウダージを醸し出します。
[アーティスト・トーク]
15:30~17:00  ゲスト: 杉浦幸子氏 (武蔵野美術大学准教授)
[画像: 及川さとみ「そこから」(2011)キャンバス、アクリル絵具、コラージュ]

スケジュール

2012年7月7日(土)〜2012年7月29日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館(翌日が祝日の場合はその日も開館)
展示替期間・年末年始休館
備考
休館日: 7月9日、7月17日、7月23日

オープニングパーティー 2012年7月7日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.tokyo-ws.org/archive/2012/04/tws-emerging-184185186187.shtml
会場トーキョーアーツアンドスペース本郷
https://www.tokyoartsandspace.jp/
住所〒113-0033 東京都文京区本郷2-4-16
アクセスJR総武線水道橋駅東口より徒歩5分、都営三田線水道橋駅A1出口より徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目駅1番出口より徒歩6分、JR中央線・総武線御茶ノ水駅御茶ノ水橋口より徒歩7分、東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅2番出口より徒歩7分
電話番号03-5689-5331
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