松野良則「blinkers」

銀座ニコンサロン（ニコンプラザ内）

終了しました

アーティスト

松野良則

山砂は、コンクリートの材料になる。山砂の需要は、首都圏の高層ビルやインフラの整備、東京湾の埋め立てなどで、昭和40年代前半から加速していき、後半には採掘のピークを迎え、開発により、私たちの生活は豊かさや便利さを享受することになった。一方で、千葉県中西部の採掘によって富津市の浅間山丘陵（標高204メートル）は完全に消滅し、その他多くの山砂も次々に採掘され、各所で森林を失った地表むき出しの褐色の土地が現れている。作者はこれらの撮影を通して、人間の営為に圧倒されてしまった。埋蔵資源の枯渇した跡地や採掘場は、その代償的景観である。カラー45点。

スケジュール

2014年1月15日(水)〜2014年1月28日(火)