終了した展覧会・イベントです

長沢明 「忘れていた絵」

日本橋髙島屋 6F / 美術画廊
終了しました

アーティスト

長沢明
長沢先生は、1994年東京藝術大学大学院日本画専攻を修了後、国内外の個展・グループ展で精力的に発表を続け、2006年、東京都現代美術館での企画展『MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ』で、現代アーティストとしても大きく注目されました。英国留学で欧州の近現代美術や美術論法に直に触れた体験からと、それまでの自身の制作を振り返り、作品に美術史上の文脈や制作コンセプトを込めることに疑問を感じ、それら“意味”から距離を置くため、日常性からは程遠い動物である「トラ」の形態をモチーフに取り入れます。土と石膏を混ぜて作った壁のように古色重厚な下地に描かれた「トラ」は、抽象的な“獣”の姿に還元され、その存在そのものが大きく空間を支配していきます。また、山形で制作を行う長沢は、東日本大震災後、抗えぬ大きな存在への畏怖や抑圧からの開放を表すかのような「クジラ」や「鳥」も描き出しました。高島屋初個展となる今回は、「トラ」「クジラ」「鳥」の他、膨大なドローングによるコラージュ作品『マントラ』、作家初の試みとなる和紙に藁灰で描いたドローイング作品など、新作を中心に発表いたします。太古の昔、私たちの祖先が、その日口にする食料の不安や大自然、外敵の恐怖に怯えながらも、洞窟の壁に絵を描かずにはいられなかった、そのプリミティブで純粋な制作のモチベーションを求めて、長沢明は限りある命への賛歌を謳い上げます。

[画像: 長沢明「フユウスルー」140.5×224.6cm]

スケジュール

2013年7月15日(月)〜2013年8月5日(月)

開館情報

時間
10:3019:30
入場料無料
会場日本橋髙島屋 6F / 美術画廊
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event3/index.html
住所〒103-8265 東京都中央区日本橋2-4-1
アクセス東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B1出口より直結、JR東京駅八重洲北口より徒歩5分、都営地下鉄浅草線日本橋駅D4出口より徒歩5分
電話番号03-3211-4111
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します