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後藤俊夫 「拓魂残影」

ニコンプラザ東京
終了しました

アーティスト

後藤俊夫
敗戦直後の深刻な食糧難の本土では、海外から軍人や民間人など650万人もの帰還が見込まれ、都市には失業者や戦災者があふれていた。このような人達の就労確保と食糧増産のために、政府は昭和20年11月、155万ヘクタールの開墾、10万ヘクタールの干拓等により、100万戸を帰農させようとする大事業を閣議決定し、全く準備がないままに発足させた。しかし戦後開拓者に残されていた土地は、従来耕作不可能とされていた土地が殆どで、入植者の苦労は絶えなかった。この事業は30年続いて終息したが、この間に全国で大、中、小規模を合わせて6,200ヶ所もの開拓地(東北地方は約1,900ヶ所)が生まれた。今その多くが消え去り、世代も交替して開拓魂も失われたかに見える。展示する作品は、東北6県の「戦後開拓」地の中から、主に満蒙開拓からの引揚者の多い山間部の集落を訪ねて撮影したものである。取材は主に開拓行政が終わる頃に、各県で編まれた開拓史に依ったが、それから40年も経っていて、作者が見たものは正に残影であった。しかし、今に残る姿から、先人の苦労と昭和の時代をより身近に理解しようと努めて生まれたものである。なお本展は、戦後60年に中国で取材し、「満蒙開拓の村」を発表したが、その続編をも意図した写真展である。モノクロ45点。

スケジュール

2013年10月15日(火)〜2013年10月28日(月)

開館情報

時間
10:3018:30
最終日は15:00まで
休館日
日曜日
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
会場ニコンプラザ東京
https://www.nikon-image.com/support/showroom/tokyo/event.html
住所〒163-1528 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー 28F ニコンプラザ新宿内
アクセスJR新宿駅西口より徒歩10分
電話番号03-3344-0565
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