「PAPER - 紙と私の新しいかたち - 」展

目黒区美術館

終了しました

アーティスト

植原亮輔、渡邉良重、鈴木康広、寺田尚樹、鈴野浩一、禿真哉、林裕輔、安西葉子、西村優子

紙は、一番身近な造形表現の素材の一つです。豊富な種類、紙ならではの特性や表情、紙による造形の可能性は、美術、建築、デザインなど、幅広い分野で多くの作り手たちの創造力を刺激し続けています。

本展では、素材としての紙の魅力が、アートやデザインの手法で、鮮やかに引き出された作品に着目しました。その作り手は、アーティスト、建築家、デザイナーとして活躍している作家たちです。それぞれの作家が持っている、物事に対する意識や眼差し、発想や思考を通じて、素材の特性を見極め、それに沿った使い方を模索し、あるいは目標地点を定めて素材と関わることで生み出された作品に、今の紙のあり方や紙と私たちの関係性のヒントが見いだせるのではないでしょうか。そこには、手のわざだけでなく、印刷や加工という確かな技術力が関わってくることも見逃せません。本展で紹介する作品は、造形的な美しさがあるだけでなく、紙本来の性質をしっかり示しながらも、より親密に私たちに働きかけてくる‘何か’が感じられます。紙だからこそ私たちが得ることのできる楽しさや喜びかもしれません。またそれは、アートやデザインを私たちの側にぐっと近づけてくれているだけでなく、紙と私たちの新しい関わりかたを示してくれてもいるでしょう。

[画像: トラフ建築設計事務所《空気の器》 / Photo: Fuminari Yoshitsugu]

スケジュール

2013年7月20日(土)〜2013年9月8日(日)