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「ネーデルラントの寓意版画」 展

国立西洋美術館
終了しました

アーティスト

ヘンドリク・ホルツィウス、マールテン・ファン・ヘームスケルク、カレル・ヴァン・マンデル
寓意とは、擬人像や象徴的意味をもつモティーフを組み合わせ、喩えによって抽象的な概念や思想などを表現する方法を意味します。今回の企画では、ヘンドリク・ホルツィウスやヤン・サーンレダムら北方マニエリストたちが16世紀末から17世紀初頭に制作した寓意版画を特集します。
16-17世紀のネーデルラントはヨーロッパにおける版画出版の一大中心地でしたが、そこで発行される大量の作例の中には寓意版画も数多く含まれていました。その中でも、地球の周囲を運行して人間の営みに影響を及ぼす(と信じられていた)七惑星、四季、火・土・空気・水の四元素、人間の五感、あるいは美徳と悪徳などの主題を扱ったものは特に好まれたようです。それらの画面からは、当時の人々の世界観や道徳観を見て取ることができるでしょう。さらに、四季や七惑星などの主題は、季節ごとの労働や惑星の影響下にある人々の営みの表現を通して、当時関心が高まりつつあった風俗描写を行う格好の口実を提供し、芸術家たちに新たな表現を試みる機会をもたらすものでもありました。こうして、制作者側、受容者側の様々な関心の中から多数の寓意版画が生み出されることとなったのです。今回の展示では、上に挙げた定番の主題の他、「世俗財産の悪用についての寓意」など珍しい主題を取り上げた作品もご紹介します。

スケジュール

2014年10月7日(火)〜2015年1月12日(月)

開館情報

時間
9:3017:30
金曜日・土曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌平日休館
年末年始休館
入場料[常設展] 一般 500円、大学生 250円、高校生以下及び18歳未満・65歳以上・障害者手帳提示と付き添い1名 無料、企画展はイベントにより異なる(入館の際に学生証または年齢の確認できるものご提示ください)
展覧会URLhttp://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2014nederlanden.html
会場国立西洋美術館
https://www.nmwa.go.jp/
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
アクセスJR上野駅公園口より徒歩1分、京成線京成上野駅正面口より徒歩7分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)