「現代の書新春展 - 今いきづく墨の華 - 」

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国内最高峰の公募書道展である「毎日書道展」より、今回も“漢字”　“かな”　“近代詩文書”　“大字書”　“篆刻”　“刻字”　“前衛書”という、現代の書の全ジャンル7部門、現代書壇の最高峰の書家29人の作品が一堂に会します。「今年は意欲的な作品を出そう、と新しいものに挑戦してみました」と語られるのは、大井錦亭氏。“漢字かなまじり文”と呼ばれる“近代詩文書”の確立にご尽力されてきました。「昭和30年代は、かなを入れると子供の習字のように感じられると評され、受け入れられなかったですね。しかし、時代に即した書だと信じて試行錯誤を続け、現在に至ります」。米寿を迎えられた今年、「以前は完成に向かって取り組んでいましたが、今は、完成しなくていいと思っています。未完成の魅力は人間の魅力です」と、作品に向かわれます。「書には時間の流れが表れるのです。息を止めて筆を早く運んだり、意を込めて遅くしたりなど、線にリズムや気持ちの流れが見えてこそ、生きた作品と言えるのではないでしょうか」。新春の銀座に、墨の香り漂うゆったりとした時間が流れます。

スケジュール

2015年1月5日(月)〜2015年1月11日(日)