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吉川民仁 「rain or shine」

鎌倉画廊
終了しました

アーティスト

吉川民仁
吉川民仁は90年代の活動初期から際立っていた独特の線描と色彩感覚を用いて抽象絵画による表現の発展性を探り続けてきた作家であり、リズムを刻むかのような動きのある画面構成は年々洗練され評価が高まっています。2012年に開催した個展「背景としてあるもの」で「自分の傍らにある日常」を「背景」として見つめつつも画面全体に描き出す試みをしましたが、今展では、対の問いとして「モチーフの先にあるもの」を思い、取り組んでいます。タイトルの"rain or shine"は「絵の本質や真実である『実』に迫ろうとするがなかなか辿り着けない。具体的な物や衝動など『何かの引っ掛かり(動機)』から絵画は始まるが、モチーフ(動機)の先に何があるのか、『実』とは何か、常に目前にある課題に迫る方法は絵具をパレットに搾り出し画面に向かうことの繰返しの中にしかない」と作家が語るように、画家が「降っても晴れても」変わらずそこにある課題や画面と格闘する日々を連想させます。絶妙な色あわせの絵具の塊がキャンバスにのせられ、弾け飛び、削られ、また重ねられていく―吉川民仁の絵画は衝動や勢いの痕跡でさえも透明感や浮遊感を放つ不思議な魅力をたたえ、初夏を迎える季節に発表される新作群は水色や白やグレーを基調にさまざまな色彩が織り込まれ、躍動的でありながら涼やかさが感じられます。150号をはじめとする大作3点を含め、約20点の新作を展示する今展は、大学院在学中であった1990年の初個展から数えて鎌倉画廊での10回目の個展となります。自らの絵画の独自性を着実に確立させつつある中で、さらにその先へ向かおうとする作家の現在を見ることが出来ます。

スケジュール

2014年5月17日(土)〜2014年6月29日(日)

開館情報

時間
11:0018:00
冬季は17:00まで
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場鎌倉画廊
http://www.kamakura.gallery/
住所〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山4-1-11
アクセスJR鎌倉駅東口より京浜急行バス「鎌倉山」下車徒歩1分、湘南モノレール西鎌倉駅より徒歩15分
電話番号0467-32-1499
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