東京藝術大学大学院映像研究科が主催する人材育成事業geidaiRAM(Research-based Arts Management)では、一般公開のレクチャー・シリーズを開催しています。日本におけるアートマネジメントやアートプロジェクトを問い直し、地域やコミュニティとアートの関係を捉え直すために、geidaiRAMでは様々なゲストを招いて公開で議論することで、社会に問いを開いています。第3回は、世界的に活躍するアーティスト川俣正さんをゲストに迎えます。川俣さんは、サイトスペシフィックなプロジェクトを多数手掛けており、その場での偶発的なコミュニケーションや出来事を巻き込みながら進行形でプロジェクトを進めていくという「in progress(インプログレス)」な制作姿勢を持っています。社会に開かれた「in progress」なプロジェクトは、さまざまな可能性や問題提起を孕んでおり、その射程は現代アートにとどまらず、建築、社会学、精神医学など幅広いジャンルに及んでいます。パリからお越しいただいた川俣さんと直接対話できる貴重な機会です。