終了した展覧会・イベントです

「世界遺産登録記念 特別展 富士山 - 信仰と芸術 -」

静岡県立美術館
終了しました
古代において、富士山は神の棲まう聖なる地として崇拝され、人々ははるか麓からその姿を拝しました。平安時代になると修行の山としての側面を持ちはじめ、中世以降、富士山への信仰登山は一般にまで広まります。江戸時代には「富士講」が隆盛するようになり、その熱気は、幕府がたびたび禁止令を出すほど盛んなものでした。
壮大で麗しい姿、ときに活火山として火を噴き荒ぶる姿は、人々の胸に深く刻まれ、祈りの心を生み、私たちはそれを連綿と受け継いできたのです。そのような富士のエネルギーは、あまたの創造活動の源ともなってきました。例えば、富士山の図像として広く知られる葛飾北斎「冨嶽三十六景」も、近世の富士山信仰の盛り上がりを抜きに、その成立は考えられません。
今回の展覧会は、富士山に縁の深い静岡・山梨両県が手を携えて開催するもので、多岐にわたる富士山と文化の関わりのなかでも、特に富士山信仰を核として、その歴史的変遷はもとより、信仰を起点として生み出された芸術作品の数々についても紹介します。信仰という視点から捉え直すことにより、作品に託された重層的な意味を明らかにしていきます。

[関連イベント]
特別講演会「富士山の参詣曼荼羅を絵解く」
日時: 9月26日(土) 14:00~15:30
場所: 講堂
講師: 大高康正 (静岡県世界遺産センター整備課 准教授)
定員: 250名
参加費: 無料、申込不要

記念講演会「富士の国から-日本の美と時間のパラドクス」
日時: 9月13日(日) 14:00~15:30
場所: 講堂
講師: 恩田侑布子 (俳人)
定員: 250名
参加費: 無料、申込不要

連続美術講座
日時: 9月6日(日) 13:30~14:30
「梅の花びらで作った富士山から曽我兄弟の富士山まで」
日時: 9月20日(日) 同上
「重要文化財《富士参詣曼荼羅図》(富士山本宮浅間大社蔵)の表現力」
日時: 9月21日(月・祝) 同上
「《富士三保松原図屏風》(当館蔵・はごろもフーズ[株]寄贈)の魅力」
場所: 講座室
講師: 泉万里 (静岡県立美術館学芸部長)
定員: 40名
参加費: 無料、申込不要

フロアレクチャー
日時: 9月12日(土)、10月4日(日)、10月11日(日) 各14:00~
集合場所: 企画展第1展示室

ボランティアによるギャラリーツアー
日時: 9月22日(火・祝)、23日(水・祝)、27日(日)、10月12日(月・祝) 各14:00~、15:00~

スケジュール

2015年9月5日(土)〜2015年10月12日(月)

開館情報

時間
10:0017:30
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 1000円、大学生以下 無料、70歳以上 500円、障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttp://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/exhibition/kikaku/2015/03.php
会場静岡県立美術館
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
住所〒422-8002 静岡県静岡市谷田53-2
アクセス静岡清水線県立美術館前駅南口より徒歩15分、JR東海道線草薙駅南口より静鉄バス「県立美術館前」下車徒歩2分
電話番号054-263-5755
関連画像

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