マジック・コバヤシ + 中村穣二 + 角田純「THE WORKS」

CLEAR GALLERY TOKYO

終了しました

アーティスト

マジック・コバヤシ、中村穣二、角田純

マジック・コバヤシは、映像、写真、インスタレーションと、その表現方法を限定することなく活動しています。今回の展示で発表する写真作品は我々が日頃見落としがちである街の一角を私的な視点で切り取った物です。ある種のドキュメンタリー性は秘めているにしろ、そこには非現実とも思える様な景色や情景が広がるのです。
中村穣二は自身の作品制作と合わせ、展覧会の企画など幅広く活動しております。彼は毎日気の向くままに鉛筆を走らせ、多くのスケッチを残しながらその一部がさらにペインティングへと拡張していきます。本能が向くままに線が進み、自由かつプリミティブな曲線に沿って絵の具が盛られていき、豊かな表情を生み出します。
角田純はアートディレクターとして広告・雑誌・書籍・CDジャケットなどを第一線で手掛けてきた傍、ライフワークとして絵を描き続けてきました。彼の絵画は音を奏でているかのように軽やかで絶えず表現方法も進化しています。淡く浮かび上がる情景を、躍動感のある色彩で表現し続ける角田はその独特な抽象画を通して国内外で活躍しています。
今回の企画者でもある作家の中村は以下のコメントを展示に寄せて残しています。「その作品の持つ強さや凛々しさが観たい。作品がそこに存在することで生まれる空気を吸いこみたい。作品を観た瞬間に感じるあの気持ちを存分に味わう事の出来る展示を願っていたのです。」
これは中村の本能的な願望でもありますが、今回の展示の本質を簡潔に物語っています。3名の作品に共通して言えることもまた本能的だということかもしれません。
それぞれの作家は異なる手法で、具象とも抽象とも言えない揺らぎの中で本能に従い制作、活動し続けています。今展では中村が述べている様に、三者三様の表現から生まれる新たな空気を体感することができます。

スケジュール

2015年10月2日(金)〜2015年10月24日(土)