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[画像: 井津建郎《インド 永遠の光 ― アラハバッド40#4》2013年 (C)Kenro Izu]

井津建郎 「インド ― 光のもとへ」

清里フォトアートミュージアム
終了しました

アーティスト

井津建郎
ニューヨークを拠点に、プラチナ・プリント技法による石造遺跡の作品で高い評価を得てきた、井津建郎(いず けんろう)の新作を展示いたします。1996年、井津は初めてインド・ベナレスを訪れ、死者が荼毘(だび)に付される様子を目にしました。ベナレスは、ヒンドゥー教徒が、死後ガンジス河に流されることを切望する聖地です。喪主が河に灰を投げ入れ、談笑していた家族は立ち去り、後には何も残っていない ――― 私たちとは異なる死生観を目の当たりにしてから10年の後、インドでの本格的な撮影が始まりました。井津は、異色の経歴を持つ写真家としても知られています。1993年、アンコール遺跡の撮影をきっかけに、NPOを創立。カンボジアとラオスに小児病院を設立しました。その活動を通して多くの命に触れた経験は、遺跡から聖地を守る人々へ、さらに、死と向き合う人々へと、井津の眼差しに大きな変化をもたらしました。深い信仰に支えられたヒンドゥーの人々が迎える死、それは苦しみに満ちた輪廻の世界から、次の生への旅立ちです。彼らは、永遠の「光」のもとへ帰ることを信じ、穏やかに死を受け入れているのです。その「光」を写真に刻もうとした井津は、自らの代名詞である大型カメラによる撮影スタイルを離れ、手持ちのカメラを駆使した新たな技法に挑戦する道を選びました。静謐なモノクロームに広がる深遠な世界は、井津建郎の新境地そのものといえます。

スケジュール

2016年7月2日(土)〜2016年10月10日(月)

開館情報

時間
10:0018:00
12月は17:00まで
休館日
火曜日
8月は無休
冬季休館
入場料一般 800円、大学生 600円、中学生・高校生 400円
展覧会URLhttp://www.kmopa.com/
会場清里フォトアートミュージアム
http://www.kmopa.com/
住所〒407-0301 山梨県北巨摩郡高根町清里3545-1222
アクセスJR小海線清里駅よりタクシー10分
電話番号0551-48-5599
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