東園基昭「天遊のメヌエット」

セイコーハウス銀座ホール

終了しました

アーティスト

東園基昭

思いがけない色の花が咲く植物や面白いオブジェ、個性的な写真──。日本画家・東園基昭氏のアトリエは発想の源で溢れていました。
「根を詰めたときに“助け”になってくれます。特に植物は色合わせの妙や全力で咲く様から刺激を受けます」。シルバーに染めたヘアスタイルに白一色の装いの氏は、柔和な口調で教えてくれました。東園氏はこのたび、和光で初となる個展を開きます。新作「紅旭（こうきょく）の宮殿」は深みのある紅色を背景に、四季折々の花の衣装をまとった孔雀が細密な筆致で描かれています。「すべての鳥類を生み出したとされる鳳凰を描きたいと考え、私なりに咀嚼して孔雀をモチーフに流れるようなイメージで表現しました」。9歳から続けている能も作品に多大な影響を与えています。「『せぬが花』と肝に銘じております。能の小道具は簡素だからこそ、見る方によって異なる情景が浮かびます。絵でも風の形は描けません、麦の穂の揺れで感じていただけます。私の作品をご覧になり想像の翼を広げ、「無の中にある有」を感じていただければ幸いです」。今展では、和光をイメージした作品やクリスマスにふさわしい作品など、小さな作品も含めて50点ほどが出品されます。
[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 12月17日(土) 14:00~
ゲスト: 東園基昭
※関連イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2016年12月16日(金)〜2016年12月26日(月)