安田拓郎「ディオニュソスと冬眠する」

新宿眼科画廊

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アーティスト

安田拓郎

冬眠状態における人間の陶酔性を再考する。
冬眠への意志、という言葉がある。哲学者ニーチェも言及した概念である。極限状態において、動物は冬眠、仮死状態、すなわち死に近づくことによって代謝を抑え、エネルギーの保存を図り、その危機を生き延びようとする。それと同様な本能が人間にもあると、ニーチェは言う。
理性的を意味する、アポロン的なもの。それと対立する、激情的、陶酔性を意味するディオニュソス的なものに示される人間の本能。「冬眠状態」のような極限状態において、アポロン的判断はその意味を失い、ディオニュソス的陶酔によってのみ、生命の維持を図ることが可能になる。
会場:Space M

スケジュール

2016年5月20日(金)〜2016年5月25日(水)