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高橋大輔 「自画像」

Art Center Ongoing
終了しました

アーティスト

高橋大輔
高橋大輔は、1980年埼玉県生まれ。東京造形大学を卒業後、個展をはじめ様々な展覧会に参加するなど、勢力的に活動を続けるペインターです。高橋の作品は、絵画作品でありながらも彫刻のような立体感を持つことで知られています。高橋は、絵画は二つの側面を持つと考えます。一つはイメージとして、もう一つは物質としての側面です。この認識は高橋にとって、制作のバリエーションを広げるものであると同時に、混乱を招くものでもありました。生き物のように日々変化する絵画を、自分の手にはおえない荒唐無稽なもののように感じ、ときには怨念さえ抱くこともある。無理だという諦めの気持ちがある一方、作らずにはいられない…。そんな絵画に対する屈折した感情は、高橋を新しい作風への挑戦へと導きました。それが この春、Viewing space(TERRADA Art Complex) にて展示された「眠る絵画」シリーズです。厚く塗り重ねた絵の具の層に、ワニスという透明の層を伸ばし、あとはキャンバスに乗せた絵の具が変化するに任せるという独自の方法で制作された絵画たち。透明な膜の向こうにぼんやりと浮かぶ抽象は、手の届かない夢のようにわたしたちの目に映ります。「眠る絵画を書いていた頃に考えていたのは、絵画と恣意性。なぜその絵でなくてはならないのか、という超難問を解こうと、まるで禁欲を極めた僧侶のごとく、制作に打ち込んでいた」と、高橋は当時を振り返りました。 アーティストが作品を作るとき、多くの場合アーティストが主体で作品が客体という位置関係がうまれます。しかし高橋は「眠る絵画」の制作において、この主客関係を入れ替えることを試みたのです。葛藤や混乱の中で生み出された絵画は、書き手の絵画に対する複雑な感情の中で生まれたものでありながら、主体性が柔軟に変化することを許容する軽やかさを提示しているとも受け取れるでしょう。今回の展示では、高橋のキャリアでは初となる自画像が展示されます。この新しい挑戦を高橋は「過去の逡巡、混乱との決別」と位置づけています。厚塗りの油絵という独自のスタイルを貫きつつ、内から湧き上がる問いに答え続け、新しい表現に向かい続ける高橋。本展では、その探求の軌跡を見ることができるはずです。多くの皆様のご来場を心からお待ちしております。
[関連イベント]
・ドローイングの日
日時: 9月15日(土) 16:00~
参加費: 1000円 (1drink+入場料)
・Pre Ongoing School
日時: 9月16日(日) 15:00~
参加費: 1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)
内容: 作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。

スケジュール

2018年9月5日(水)〜2018年9月16日(日)

開館情報

時間
12:0021:00
水曜日・木曜日・金曜日は16:00〜18:00休憩
休館日
月曜日、火曜日

オープニングパーティー 2018年9月8日(土) 19:00 から 21:00 まで

参加費: 1000円(軽食+1drink+入場料)

入場料400円(セレクトティー付き)
会場Art Center Ongoing
http://www.ongoing.jp/
住所〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩9分
電話番号0422-26-8454
関連画像

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