松下沙花「almost heard you」

SORAMA GALLERY

終了しました

アーティスト

松下沙花

松下は、作品の元となるストーリーを構成し、短い脚本を書き、ストーリーボードを作り、絵を描くというユニークなプロセスで絵画作品の制作をしています。また、登場人物の台詞がそれぞれの作品のタイトルに使用されることもあります。物語を作品の軸と考え、制作工程の中心にもすることは、彼女が映画や舞台の美術と衣装デザインを手がけてきた経験から産まれた発想です。
かねてより記憶や夢をテーマにしている松下は、前回の個展「不在」では人間の記憶の気配が残る誰もいない部屋をテーマとし、それぞれの絵が全て違う語を描いていました。同展はナラティブなプロセスを更に追求し、ある一つの物語に絞り、そのシーンを描いています。タイトルの「almost heard you」というフレーズは、「あと少しで聞こえた、あと少しで伝えられた」という、誰もが感じたことのある、時間のずれや、思いのすれ違いを象徴しています。
今回は、新しい手法として2018年より始めたキャンバスペインティング作品とモノプリントドローイングを、今回のストーリーをインスピレーションに制作された、Rafael Ikenagaによるオリジナルスコアと共に展示予定です。

スケジュール

2018年7月8日(日)〜2018年7月15日(日)