終了した展覧会・イベントです
[画像: 左:「原田太志」(部分) 2017 ミクストメディア、新聞 88×38×23cm 右:「今井新奈」(部分) 2017 ミクストメディア、新聞 87×38×28cm]

富田菜摘 「中吊りの日々」

ギャルリー東京ユマニテ
終了しました

アーティスト

富田菜摘
ギャルリー東京ユマニテにて3年ぶりとなる富田菜摘の新作展を開催いたします。
富田の代表的な作品は、自転車やキッチン用品、電子機器などの金属廃材で作られたキュートで愛らしいカメやサル、鳥、恐竜など動物の立体作品で、大きいものは約2m、中にはキャスター付きの椅子をそのまま仕込みその上に乗って動かすことができる作品もあります。
富田が金属の作品と並行して発表しているのが、新聞や雑誌の切り抜きを使った人物作品です。流行や社会現象など時代を表すメディアである新聞や雑誌で、その時々の人物像を発表してきました。リーマンショック後に制作された投資家のおじいさん「山崎俊二」は経済記事や株式欄で、モテキャラ女子大生「山田友里」は雑誌cancamでと、その表情や服装、スタイルは彼らを象徴する新聞記事や雑誌で驚くほど精巧に作られ、作品タイトルもそれぞれのキャラクターにあった名前がつけられています。前回の個展では、アイドル雑誌を素材に人気アイドル(AKB48、ジャニーズ、EXILE、宝塚など)を現代の浮世絵として表現したレリーフ作品が好評を博しました。
今回は新聞紙を用いた人物作品の新作となり、その舞台は見慣れた電車の車内です。他人同士が共有する不思議な空間にはスマホに見入る女子高生「今井新奈」、メタボな中年サラリーマン「原田太志」、就活女子大生「内藤定子」、ダイエットに励み美しさを追求する「細川麗美」など、どこか可笑しくも愛おしい17人のキャラクターが吊り革にぶら下がっています。先の見えない未来に不安を抱えながらも日々電車に乗る現代人たち。今回はモノクロの新聞紙を使うことで、より観察力が際立ちました。常に現代の世相をリアルに見つめ、次々と新たな展開に挑戦する富田菜摘の新作を是非ご高覧下さい。

スケジュール

2018年2月13日(火)〜2018年3月3日(土)

開館情報

時間
10:3018:30
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://g-tokyohumanite.jp/exhibitions/2018/0213.html
会場ギャルリー東京ユマニテ
https://g-tokyohumanite.com/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩2分、都営浅草線宝町駅A3出口より徒歩2分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩2分
電話番号03-3562-1305
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