終了した展覧会・イベントです

「KUAD ANNUAL 2018 シュレディンガーの猫」展

東京都美術館
終了しました
いま、芸術大学の危機が叫ばれています。いや、芸術大学どころか、大学教育全体の危機とも呼べるかもしれません。私立大学の約4割が定員を充足できておらず、芸術大学も同様です。それはつまり、大学で学ぶことの意義、芸術を大学で学ぶ意義が社会から問われていると言っても過言ではありません。
現代世界は、社会、経済、政治、文化、あるいは歴史観において複層性、不確実性を帯びています。その中で芸術大学は、巣立っていく学生たちが高次の意識を備え、その複数の価値観が共生する社会と向き合っていってこそ、その社会的な役割を果たすことができるといえるでしょう。ところが、多くの芸術大学の卒業制作展では、学生の個人的な興味・関心の中から生まれる、一方向的なメッセージの提案に留まった作品ばかりが溢れているのが現状です。
『藝術立国』をその理念とし、芸術を学んだ学生たちの力で社会の変革に寄与することを目指す京都造形芸術大学は、そうした現状を踏まえて、改めて芸術教育およびその成果である卒業・修了制作展のあり方を問い直し、本展覧会を企画いたしました。
本展では、森美術館のチーフ・キュレーターで本学大学院芸術研究科の片岡真実教授にキュレーションを依頼しました。2018年3月に開催される『第21回シドニー・ビエンナーレ』の芸術監督を務め、世界的に活躍する片岡教授が、新たな時代に活躍するアーティストやデザイナーに求められる視点を軸に、24組の学部生・大学院生を制作段階で選抜し、制作指導を重ねてきました。
彼らが提示する、時代性、地域性、必然性などをより俯諏的に見つめる視点、複層的なリサーチに基づいた視点を、ともにご検証いただくことができましたら誠に幸いです。
会場: 東京都美術館 1階[第2展示室・第3展示室]

スケジュール

2018年2月23日(金)〜2018年2月26日(月)

開館情報

時間
9:3017:30
金曜日は20:00まで開館
休館日
毎月第1・第3月曜日は休館
年末年始休館
特別展は月曜日休館(月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館)
入場料
展覧会URLhttps://www.kyoto-art.ac.jp/kuadannual/
会場東京都美術館
https://www.tobikan.jp
住所〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
アクセスJR上野駅公園口より徒歩7分、京成電鉄京成上野駅池の端口より徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩10分
電話番号03-3823-6921
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します