終了した展覧会・イベントです

「岡本太郎の写真-採集と思考のはざまに」展

川崎市岡本太郎美術館
終了しました

アーティスト

岡本太郎
岡本太郎は若い日に留学したパリで、画家としての方向を模索するかたわら、自分の行く道への裏づけを得たいという切実な思いから哲学や社会学に関心を持ちます。そして人間の生き方の根源を探るべく、パリ大学で民族学・文化人類学を学びました。パリでは、画家だけでなく写真家たちとも親しく交流し、ブラッサイやマン・レイに写真の手ほどきをうけ、引き伸ばし機を譲り受けたり、たわむれに展覧会にも出品しています。しかし、岡本が猛烈な勢いで写真を撮りはじめるのは、戦後、雑誌に寄稿した文章の挿図に、自分が見たものを伝える手段としてこのメディアを選んだ時からでした。こどもたち、風土、祭りの熱狂、動物、石と木、坂道の多い街、屋根、境界。岡本がフィルムに写し取ったイメージは、取材した土地、旅先でとらえられたものです。見過ごしてしまうようなささいな瞬間の、しかし絶対的なイメージ。フィルムには、レンズを通してひたすらに見つめた、岡本太郎の眼の痕跡が残されています。旅の同行者である秘書・岡本敏子は「一つ一つ、いったい、いつこんなものを見ていたんだろう、とびっくりさせられるし、そのシャープな、動かしようのない絶対感にも息を呑む。一緒に歩いていても、岡本太郎の眼が捉えていた世界を、私はまるで見ていないんだな、といつも思った。」と述べています本展では、岡本がフィルムに写しとったモチーフ、採集したイメージを軸に、岡本太郎の眼が見つめ捉えたものを検証することで、絵画や彫刻にも通底する彼の思考を探ります。カメラのレンズが眼そのものとなったような、岡本太郎の眼差しを追体験してみてください。
[関連イベント]
1. レクチャーシリーズ 「写真・採集・思考」
“岡本太郎の写真”をめぐって、本展会場構成の建築家・藤原徹平氏の企画・司会によるゲストとの連続講演です。
第1回
日時: 5月12日(土)14:00〜
ゲスト: 柴崎友香(小説家)
第2回
日時: 5月19日(土)14:00〜
ゲスト: 現代芸術活動チーム
第3回
日時: 5月26日(土)14:00〜
ゲスト: 下道基行(写真家)
場所: 美術館ガイダンスホール、企画展示室
定員: 各回 70 名程度(要予約・要観覧券)
2. 岡本太郎の写真から「てつがく」する
岡本太郎の写真から見えてくるものは何か、参加者と共に語り、話しあいます。
日時: 6月24日(日]14:00〜16:00
場所: 企画展示室
対象: 中学生以上
定員: 15 名(要予約・要観覧券)
ゲスト: 神戸和佳子(哲学)、楠本亜紀(写真批評)
*詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2018年4月28日(土)〜2018年7月1日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 800円、高校生・大学生・65 歳以上 600円、中学生以下 無料
会場川崎市岡本太郎美術館
http://www.taromuseum.jp/
住所〒214-0032 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
アクセス小田急線向ヶ丘遊園駅南口より徒歩17分、向ヶ丘遊園駅南口よりバス「生田緑地入口」下車徒歩8分、JR南武線武蔵溝ノ口駅または東急田園都市線・大井町線溝の口駅北口よりバス(向ヶ丘遊園駅南口行き)「生田緑地入口」下車徒歩8分
電話番号044-900-9898
関連画像

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