終了した展覧会・イベントです

「刻まれた時間 -もの語る存在- 」展

東京藝術大学 大学美術館・陳列館
終了しました

アーティスト

赤穂進、浅野井春奈、磯崎有輔、一井弘和、大竹利絵子
「刻まれた時間-もの語る存在」展は、彫刻の叙述性に着目し、その普遍的な魅力について考える展覧会です。「彫刻」という言葉は、近代日本美術が形づくられる中で生まれました。西洋から押し寄せる芸術の概念や様式に対し、日本の彫刻家は独自の風土や文化に育まれた感覚を通して「彫刻」を常に問い直してきました。それは膨大な情報と多様な表現が溢れる現代においても同様です。目まぐるしく移ろう芸術の動向や、時代を象徴する表現手法の波をどう捉えるかによって、「彫刻」はその言葉の響きを変化させ続けています。一方で、古くから作られてきた宗教彫刻や近代彫刻、また現代に私たちが作ろうとしている彫刻を眺めた時、そこには変わることなく通底している要素もあるはずです。それは、かたちが存在することで何かをもの語ること、現実の空間に置かれた「かたち」から聞こえてくる言葉、つまり「彫刻の叙述性=ナラティブ」と言い換えることができます。観賞者がそれぞれの見方で作品と対峙する体験から見えてくる、彫刻の本質的な一要素だと言えるでしょう。作り手の思考や手触りが刻まれた時間、ものとしての存在、それらが醸し出す時空を垣間見ることから彫刻の魅力に迫ります。このたび、本展と同時期に東京藝術大学美術学部彫刻科教授、深井隆の退任記念展が開催されます。1984年から彫刻科で教鞭を執り、また自身の作品において、存在と時間性のなかに「ナラティブ」を強く喚起させる仕事を続けてきた深井の展示に合わせ本展は企画されました。学生時代、深井の作る姿を間近に見ながら制作し、教えを受けた次世代を担っていく作家たちの作品を展覧します。二つの展覧会を同時にご覧いただくことで見えてくる彫刻という「もの」、また深井がその哲学を通し、学生たちに、あるいは社会に伝えたものをあらためて考えます。
会場: 東京藝術大学大学美術館 本館 展示室2

スケジュール

2018年11月1日(木)〜2018年11月11日(日)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
11月1日のみ19:00閉館
入場料
会場東京藝術大学 大学美術館・陳列館
https://museum.geidai.ac.jp/
住所〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
アクセス東京メトロ千代田線根津駅1番出口より徒歩10分、JR上野駅公園口より徒歩10分、京成線京成上野駅正面口より徒歩15分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩15分 ※駐車場はございませんので、お車での来館はご遠慮ください。
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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