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トークイベント「ポートレイト 対峠するまなざし」

VACANT
終了しました

アーティスト

大森克己、鈴木親、菊竹寛
1938年にフランスでダゲールが写真技術を発明したと同時に、ポートレイト写真の歴史は始まりました。ただ初期のポートレイト写真家たちは、あくまで被写体となる人物の「外見」を記録していたまでで、彼らの個性やアイデンティティについては別段意識することは無かったといいます。その後、表現方法を見直し、新たな写真技術の活用を試みた初めての人物がジュリア・マーガレット・キャメロンでした。彼女は日記の中で「人々が私のカメラの前に来たとき、彼らへの義務を果たすべく私は精魂を傾けた。その義務とはつまり、外見的特徴と等しく、内面の偉大さをも誠実に記録するということだった」と自身の作品について語っています。また、写真家で教育者でもあるロズウェル・アンジェは、自身の著作の中でポートレイト写真について以下のように表現をしています。「ポートレイトとは合意にもとづくプロセスの結果だ。撮影の対象となることに相手が同意してくれなくては始まらない。そして同意を得るためにはある程度以上の信頼関係が必要になってくる。被写体はカメラのほうに顔を向けている。そして撮影者と被写体を隔てる空間には、二人のあいだに交わされた契約が漂っている。合意によって形成されたこの空間を通じて、あらゆる種類の綱引きが行なわれることになる。そのやりとりを記録したものがポートレイト写真なのだ。」ーロズウェル・アンジェ『まなざしのエクササイズ』よりInstagramを始めとしたSNSや、書店に並ぶ数多くの文化誌を媒体として、人々の日常に様々な種類のポートレイト写真が蔓延しているなかで、キャメロンが目指していた、外見の奥にある被写体の<内面性>や、アンジェの示す撮影者と被写体の間の<契約>や<綱引き>を、鑑賞者としての我々は十分に捉えられているのでしょうか。そんな「ポートレイト写真」の魅力を改めて知る機会として、当イベントでは、日本を代表する写真家であり、それぞれのフィールドにおいて多くのポートレイト写真を手がけてきた大森克己さんと鈴木親さんをお招きします。ポートレイト写真における被写体との関係性、「人を撮る」という行為への姿勢、はたまた技術的な面など様々なお話を、ギャラリストの菊竹寛さんに紐解いて頂きます。

スケジュール

2018年10月27日(土)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開場 18:30
入場料当日券 1700円(1Drink込み)
展覧会URLhttps://www.vacant.vc/single-post/portraits
会場VACANT
http://www.vacant.vc/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-13
アクセス東京メトロ明治神宮前駅より徒歩6分、JR山手線原宿駅より徒歩8分
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