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「台風と秩序」展
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「台風と秩序」展
スタジオ35分
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アーティスト
上竹真菜美、百頭たけし、狩野川台風記録写真、若山満大
60年前の9月27日、のちに「狩野川台風」と呼ばれる台風が日本に上陸。伊豆半島を中心に甚大な被害をもたらしました。本展は、この災害を記録した写真群と二人の写真家による展覧会です。狩野川台風が去った後、自治体やマスコミあるいは多くの個人によって、被災地の様子が撮影されました。その写真群は現在、狩野川資料館に保管されています。本展では資料館協力のもと、ここに保管された写真の一部を展示。現代において表現する写真家の営みとともに、その意味と意義について考えます。
途方もない量の土砂と瓦礫。人や家畜の亡骸。なぎ倒された稲穂の先に、削り取られた山が見える。台風一過のその中で、圧倒的な無秩序を記録した、圧倒的な量の写真が生まれました。その写真は「狩野川台風の被害記録」であると同時に、しかし、さまざまな読みの可能性にも開かれています。写真とその外部を新しくつなぎ直すために、私たちはまず目の前にある写真の集積を「使うこと」からスタートします。
本展に参加する二人の写真家、上竹真菜美と百頭たけし。上竹は福島の被災地、百頭は郊外の産廃集積場に赴き、フィールドを渉猟しながら写真を撮ります。或る場所や状況と自己の関係を写真という行為によって証明する彼らの営みは、台風一過に写真を撮った人々のマインドセットを想起させます。つまり、捉えどころのない「いま、ここ」と自分の関係性の証明することが、彼らにとっての写真なのです。60年の時間を超えて写真を撮る人の営みを交差させるために、あるいは、過去に起こった災害の記録と現代に生まれた写真表現を並置して双方の読みを複数化するために、本展は開催されます。
上竹の営み、百頭の営み、被災した名も知れぬ個人の営み。本展は、三者が出会う地平において写真を考えるささやかな試みです。
[関連イベント]
トークイベント「遺された物のつかいみち」
登壇者: 田附勝、百頭たけし、上竹真菜美、若山満大
日時: 10月27日(土) 17:00 - 18:30
参加費: 1000円(ワンドリンク付き)
定 員: 先着15名
※お申し込み方法は公式ホームページからご確認下さい。
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スケジュール
2018年10月17日(水)〜2018年11月3日(土)
開館情報
休館日
月曜日、火曜日、日曜日
入場料
1ドリンクオーダー制 (400円~)
会場
スタジオ35分
http://35fn.com/
住所
〒164-0002 東京都中野区上高田5-47-8
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アクセス
西武新宿線新井薬師前駅北口より徒歩3分、JR中野駅北口より関東バス(「江古田駅」行き、中41番または中12番)「上高田小学校」下車すぐ
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