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「鍋島と古九谷 - 意匠の系譜 - 展」

戸栗美術館
終了しました
古九谷様式の時代にあたる17世紀中期の佐賀・有田では、成形や絵付けなどの技術革新が進みました。そして生み出されたのは、大胆な配色と構図の色絵や、より鮮やかな発色となった染付、土型を駆使した薄造りの変形小皿など、器形や装飾、意匠も斬新な伊万里焼でした。しかし、17世紀後半に入ると、有田では次第に海外輸出に主眼を置くようになって様式が変化。むしろ、その気風を受け継いだのは、伊万里焼から分かれるようにして始まった、伊万里・大川内山(おおかわちやま)にて焼造される鍋島焼でした。佐賀鍋島藩による徳川将軍家への献上のために創出され、幕閣や大名などへの贈答品としても用いられたという鍋島焼は、有田から集められた優秀な職人たちによって製作され、高い品格と卓越した技術によって、現代においても日本磁器の最高峰と名高いやきものです。ただし、鍋島焼に用いられている成形や絵付けの技術、そして意匠は17世紀中期の有田に始まったものも多く、当時の技術革新を無くして、鍋島焼は成立しなかったと言っても過言ではないでしょう。鍋島焼と古九谷様式をはじめとした17世紀中期の伊万里焼、約80点によって繰り広げられる、美の競演をご堪能ください。
※(10月22日・11月26日)は、展示室でお話ししながらご鑑賞いただけるフリートークデーとして開館 、10月14日(日)は当館創設者、戸栗亨のメモリアルデーのため、無料観覧日となります。

スケジュール

2018年10月5日(金)〜2018年12月22日(土)

開館情報

時間
10:0017:00
※金曜・土曜は10:00〜20:00
※入館受付は閉館30分前まで
休館日
月曜日、火曜日
※祝日の場合は開館し、両日とも祝日の場合は翌平日休館
展示替期間中・年末年始休館
入場料
会場戸栗美術館
http://www.toguri-museum.or.jp
住所〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-11-3
アクセス渋谷駅ハチ公口より徒歩15分・地下鉄A2出口より徒歩12分、京王井の頭線神泉駅北口より徒歩10分
電話番号03-3465-0070
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