半澤友美 「The Histories of the Self」

ポーラ美術館

poster for 半澤友美 「The Histories of the Self」
[画像: 半澤友美「The Histories of the Self」の連作より 2019年 ©tomomihanzawa]

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半澤友美(1988-)は、紙(かみ)漉(す)きの手法で、紙の原料となる植物の繊維から独自の造形物を制作するアーティストです。漉(す)いたばかりの紙は水分を含み不安定な状態ですが、乾燥するにしたがって密度の高い強固な物質になります。半澤はそのような紙の性質を活かしてさまざまな形や大きさの作品を生みだしてきました。紙を構成する繊維どうしの交わりや、紙と紙そのものがおかれた空間との関係性を自己の存在する社会に見立て、おもに立体やインスタレーションとして発表しています。本展では、開放的な展示空間の特性を考慮しながら丹念に制作された、約300枚の紙で構成するインスタレーションを初公開いたします。「The Histories of the Self」というタイトルは、このインスタレーションの制作方法に由来するものです。半澤は、植物の繊維が絡み合った、着色された原料を平らな板の上にスポイトで点々と垂らし、それを幾層も重ね、プレスにかけて一枚の紙を作ります。こうして制作された数多の紙は、赤や朱、紫、褐色などの紙の原料の選び方や厚み、プレスのかけ具合などの条件によってそれぞれ異なります。人それぞれに個性があるように、自身が手がける紙にもそれぞれ個性がある、と半澤は言います。紙の素材感豊かな本作品は、素材のもつ儚さやまだらな色のありようによって、不穏な雰囲気を漂わせ、観る者それぞれが積み重ねてきた時間の存在と向き合うことをうながしています。
会場: アトリウム ギャラリー

メディア

スケジュール

2019年08月10日 ~ 2019年12月01日

アーティスト

半澤友美

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