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「彫刻書記展」

四谷未確認スタジオ
終了しました

アーティスト

小田原のどか、gnck、土屋誠一、長谷川新、原田裕規、布施琳太郎
「彫刻の可能性」を思考する——16人の識者による「彫刻」をめぐる書き下ろしテキストが発表される "読む" 展覧会、「彫刻書記展」を、11月29日 (金) から12月15日 (日) まで、四谷未確認スタジオにて開催いたします。本企画は、「彫刻」という芸術カテゴリーが辿った複雑な歴史と批評について、現代的な観点から問い直し、リソースとして共有できる空間の創出を試みます。現代において「彫刻」の社会性や機能性について、ほかカテゴリーとも結びついた議論がさかんになされるなか、しかしその「議論の根拠として扱われる言説の乏しさゆえに、日本における彫刻の起源性への強迫観念的な回帰がたびたび引き起こされている」という問題意識に端を発して本企画は立ち上げられました。寄稿者には、彫刻の専門家だけでなく、より広い視点とバックグラウンドを持って芸術に関わる、キュレーター、美術批評家、アーティストなど16人が集まります。寄稿され、展示されるテキストのトピックとしては、「彫刻のありえたはずの形式・様式の発掘」「彫刻に託されている社会的・政治的な理念の受容状況」「グローバル化と都市空間における彫刻の速度」「デジタル表現以後の彫刻の可能性」など、従来語られてきた「彫刻」を起点としつつも、さまざまな角度から「彫刻」という思考について語ることが試みられています。また展示テキストは、会場で配布される空のフラットファイルに入れて持ち帰ることが可能であり、観客は展覧会の内容をそのままあらゆる場所へ持っていくことができる、展覧会のモビリティ性も一つのテーマとなっています。「彫刻は今、新しく始まる契機を得ています」。本展に寄せたステートメントにおいて、企画者である彫刻家、鈴木操は、こう宣言します。あえて展覧会という形式でテキストだけを公開することで、従来の展覧会が持つ「観る」という体験を「読む」という体験へと書き換え、「彫刻」を描写するボキャブラリーを新たに培養し蓄積する場の構築を目指すことが本企画の本懐です。本企画を通じて、従来の「彫刻」のイメージを再確認するだけでなく、むしろ「彫刻」ではないものは何かと問いを延ばすこと、また広い意味での物質と身体の関係性へと「彫刻」というモチーフを開いていくきっかけとして、本展をぜひご高覧ください。
寄稿者: 遠藤麻衣、大岩雄典、小田原のどか、利部志穂、齋藤恵汰、gnck、柴田英里、鈴木操、関真奈美、高橋銑、土屋誠一、長谷川新、原田裕規、布施琳太郎、眞島竜男、峯村敏明
[関連イベント]
1. 読書会・トークイベント
日時: 12月6日 (金) 17:30〜、19:00〜
ゲスト: 梅津庸一、 長谷川新
2. トークイベント「パフォーマンスと彫刻」(仮)
日時: 12月14日 (土) 18:00〜
ゲスト: 利部志穂、 眞島竜男、鈴木操
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認下さい。

スケジュール

2019年11月29日(金)〜2019年12月15日(日)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開館時間 13:00〜20:00

オープニングパーティー 2019年11月30日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料500円
展覧会URLhttp://clt981295.bmeurl.co/95DB1F4
会場四谷未確認スタジオ
http://yotsuyamikakuninstudio.com/
住所〒160-0004 東京都新宿区四谷4-13-1
アクセス東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅2番出口より徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅2番出口より徒歩7分、都営新宿線曙橋駅A1出口より徒歩9分
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