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松下沙花 「new works」

ギャラリー月極
終了しました

アーティスト

松下沙花
松下は、東京を拠点に、モノプリントドローイングとペインティングを中心とした作品を制作しています。モノプリントとは、版画技法の一つで、ボードに油性インクをひろげ、その上に直接紙を置き、上から圧力をかけることにより、インクが紙へと転写されます。版がない為、1枚1枚が違う刷りになります。長年モノプリント作品のみを制作していた松下は、次第にその色彩と表現の限界を感じ、2017年頃から、周囲の強い勧めからアクリルペンティングを始めました。以降、繊細でありながら、鮮明な線で描かれる単色のモノプリントと、カラフルなペンティングという、異なる二種類の作品を作り続けていました。今回の作品群は、ペインティングがよりモノプリントドローイングのようなシンプルな線になり、二つの関係性がより明確に見えるようになっています。アイデアの原点であるモノプリントに描かれた情景や線を、ペインティングで表現するという作家試みがうかがえると同時に、ペインティングというツールに対する松下の信頼と自信の変化も感じます。今回の展示では、2019年以降に制作された新作を発表します。2017年から題材としている海の作品も引き続き展示予定です。海は、様々な都市で育ち、自身には故郷がないと感じている松下の「故郷に思いを馳せるということへの憧れ」と「故郷というものを捉えられない現実」の象徴として描かれてきました。全ての海の景色は、松下自身の記憶や写真を元に描かれたものではなく、両親の故郷であり松下の出生地である長崎の海や、他人の海の思い出や写真をベースに作り上げた実在しない風景です。また、暗い色で描かれる海は、神秘的な夜を連想させると同時に「見えない、知らない、わからない」という、曖昧な感情を示します。松下の、進化したアクリルペインティングと、原点である繊細なモノプリントドローイングを、この機会にぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。

スケジュール

2019年10月19日(土)〜2019年10月29日(火)

開館情報

休館日
イベントにより異なる

オープニングパーティー 2019年10月18日(金) 18:00 から 20:00 まで

入場料
会場ギャラリー月極
http://tsukigime.space/
住所〒152-0001 東京都目黒区中央町1-3-2 B1F
アクセス東急東横線学芸大学駅東口より徒歩12分、JR渋谷駅東口より東急バス「中央町」下車徒歩1分
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