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「長く生きる。“DNA”を繋ぐ50脚の椅子展 - 永井敬二コレクションより - 」

ATELIER MUJI GINZA
終了しました
ATELIER MUJI GINZA Gallery1では、モダンデザインの歴史上、もっとも長く生産が続けられられている一脚の椅子を原点に、その“DNA”を未来へ繋ぐ50脚を展示いたします。
ものがたりの始まりは、曲木技術によって量産の礎を築いた「トーネット」社の1859年モデル「No14」。それは、ムダを削ぎ落とした構造とデザイン、ノックダウン式によって輸送コストもミニマムに抑えた、当時大きな驚きをもって迎えられた椅子でした。「No14」は今年、誕生から160年を迎えます。
曲木家具のメーカーは、原材料であるブナが生育する地域に工場を増やし、多数のバリエーションを生みだしながら椅子を量産していきます。さらに1920年代には、「トーネット」社は「バウハウス」との連携によって、マルセル・ブロイヤー、ミース・ファン・デル・ローエらが考案したスティールパイプを曲げた椅子と、曲木に次ぐもう一つの構造革命となるカンティレバー(片持ち構造)チェアの生産にも与しました。二つの曲げの技術は世界的に広まり、日本でもそれらの技術を応用した、独自の椅子の数々が生み出されています。
本展では、椅子が一つの生命体であるとイメージし、曲げの技術から生み出された50脚を通じて、その“DNA”のネットワークの視覚化を試みます。デザインのアーキタイプ(原型)とバリエーション、リミックスや逸脱のモデルが一堂に会す稀な機会でもあります。
脈々と続く椅子の「生命の木が」読めてくると、「新しい」デザインの見え方も変わってくるのではないでしょうか。消費されない、長く生き続ける「もの」の秘密について皆さんとともに考える機会を持てれば幸いです。
会場: 無印良品 銀座6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1(入場無料)
[関連イベント]
■プレ・オープニングイベント ギャラリーツアー「椅子のものがたり」
世界屈指の椅子コレクターとして知られる永井敬二さん。かつて、曲木の椅子は古くさいと感じていたそうですが、あるきっかけで考えが変わりました。どうしてなのでしょう。本展に登場する椅子の興味深いストーリーを、ツアー形式でご案内します。
日時: 2019年7月25日(木) 19:00-20:10
登壇者: 永井敬二(インテリアデザイナー)
会場: 無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Lounge
定員: 30 名
参加費: 無料(要事前申込)
■トークイベント「椅子の “DNA”ってなに?」
デザインについて日々考えを巡らすメンバーが、技術とかたちの“DNA”の繋がりについて、また、長生きしてきたモノと、これから生まれる長寿デザインについて語り合います。
日時: 2019年8月1日(木) 19:00-20:20
登壇者: 林裕輔(DRILL DESIGN)、池田美奈子(九州大学 芸術工学研究院 准教授)、田代かおる(ATELIER MUJI GINZA キュレーター)
会場: 無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Lounge
定員: 50 名
参加費: 1000 円 (要事前申込)※ワンドリンク付き
※各イベントの申込方法等詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2019年7月26日(金)〜2019年11月24日(日)

開館情報

時間
11:0021:00
休館日
不定休
入場料無料
展覧会URLhttps://www.muji.com/jp/ateliermuji/exhibition/g1_190726/
会場ATELIER MUJI GINZA
https://www.muji.com/jp/ateliermuji/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座3-3-5 無印良品銀座6F
アクセス東京メトロ日比谷線・丸ノ内線・銀座線銀座駅C8出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩2分、JR有楽町駅京橋口より徒歩5分
電話番号03-3538-1311
関連画像

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