Open Letter は、上北沢の新しいスペースでのこけら落としとして、芦川瑞季さんの個展『気を散らすための日溜まり』を開催します。芦川さんは現在、武蔵野美術大学大学院 造形研究科博士後期課程 作品制作研究領域に在籍しています。リトグラフを主な表現技法とし、散策中に不意に出くわす様々な風景をモチーフに、現実と仮想を往還するようなイメージをモノクロームの版画作品として制作しています。そのようなイメージを芦川さんは、現象学におけるエポケーの概念を引用しつつ、「留保」の現れだと言います。さまざまな社会規定や現実によって認識を一元化されないための、留保の態度が生み出すもうひとつの風景。ぜひご覧にいらしてください。本展についての、より詳細な情報や作家のインタビューも、今後アップしていきます。