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杉本克哉 + 永井天陽 「STEP,SWAP,WIP,WHAT’S UP?」

HARMAS GALLERY
終了しました

アーティスト

杉本克哉、永井天陽
アルマスギャラリーでは9月14日から11月2日まで、杉本克哉と永井天陽の二人展を開催いたします。今展では、絵画と彫刻という異なった表現を行いながらも共通する感覚を持つ二人の作家を、お互いが干渉しあう形で紹介します。杉本克哉は、これまでオモチャやフィギュアなど、自身のコレクションをモチーフにして、寓意的な主題を設定した絵画を制作してきました。近作では画面上に「対比」「反復」「反転」の構造を取り入れ、「信仰」や「宗教」などをテーマに制作をおこなっています。永井天陽は、身近にある置物などのモチーフを透明アクリルで型取り、その型の中に、つながりのないモチーフを封入することにより、外見と中身が重なり合い同時に見える彫刻を作り出します。一見してポップ/キッチュな様相を持つ二人の作品ですが、価値の「ズレ」に着目した視点も共通しています。例えば杉本作品であれば、二分割された画面の半分で実物のモチーフによるコンポジションを作り、のこりの半分ではそのコンポジションを描写する「Mirror」シリーズにおいて、実物のモチーフと二次元化された虚像が対比され、時間の経過によるそれぞれの質の変化のズレも可視化されていきます。描写につかう絵の具のパレットをモチーフとして描写した「Idolization」シリーズにおいても実際に使用したパレットと、それをモチーフとして描写した絵画がセットで提示され、同様の問題を提示しています。永井作品の中で中心をなすシリーズである「metaraction」シリーズは、既成品のモチーフから型取りされたアクリルの殻の中に、関係のないモチーフが入れられた作品ですが、透明でアウトラインがおぼろげになったモチーフを透過して、本来関係のないものが見えているという、ダブルイメージの状態を作り出し、形態と意味のズレを生み出しています。その他の諸作「riding horse」「レモンボート」といった作品では、製品の本来の機能とすげかえられた素材のズレを見出せます。多様性が重要になり、他者をいかに受け入れるかが課題である社会において、共通項が多い両者の中でさえも決して交わらない部分が逆にあぶり出されるような、一つには括りきれない価値観が共存する展覧会になると思います。日常に当たり前にある様々な事物に違和感があらわれてくる、そんな鑑賞体験になることを願っております。

スケジュール

2019年9月14日(土)〜2019年11月2日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、祝日
備考
10月11日・12日・13日は休館

オープニングパーティー 2019年9月14日(土) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場HARMAS GALLERY
http://harmas.fabre-design.com/
住所〒135-0024 東京都江東区清澄2-4-7
アクセス都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線清澄白河駅A3出口より徒歩6分、都営新宿線森下駅A1出口より徒歩11分
電話番号03-3642-5660
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