阪本トクロウ「Weave」

新生堂

終了しました

アーティスト

阪本トクロウ

日常の風景を切り取り静寂な風景を描く作品を描く阪本トクロウが、近年制作の中で模索をしている技法「墨流し」があります。墨流しとは、水に墨をたらしそこに和紙を浮かべて墨を転写します。トレースするように存在する景色を描いていた阪本が、水がつくり出す自然な形が面白いと偶然にできあがった墨の形を作品に取り入れ、更にその上から水面の表現を手彩で描き足して制作しています。葛飾北斎をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチなど古えの巨匠たちも水という掴みとれない流れ落ちるものを、どうとらえ表現するかという事を挑戦してきました。動く水の表情をどうとらえるかを図解的に描いていた「水面」シリーズから更に派生し、水がつくりだした形とのコラボレーションにいきついた作品です。墨流しを何層か重ね奥行きある水中世界に手彩をくわえて表現したモノクロームの水の世界をお楽しみください。

スケジュール

2019年9月12日(木)〜2019年9月27日(金)