終了した展覧会・イベントです
[画像: 松島さくら子 「inherent elements II」(135×78×厚み8㎝) (技法:乾漆、螺鈿 素材:漆、麻布、貝、竹、錫粉、金粉)]

「漆・三重奏 風と花と光と」展

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

松島さくら子、野口洋子、三好かがり
かねてより日本人は、四季折々の自然や風景に美を見出し、共感し、森羅万象をさまざまな姿かたちに表現してきました。今回ご紹介する3人の女性漆芸家は、たとえていえば「風」と「花」と「光」でしょうか。松島さくら子氏は、薄い板状の乾漆パーツを組み合わせ、空間を駆け抜けるかのような動きのある造形で、壁面や身体を装飾していきます。乾漆は、漆と麻布を塗り重ねてかたちを作る技法で、その軽さを生かした大作も可能です。松島氏の作品は、力強いうねりと半立体的な凹凸を持ち、螺鈿や金属粉の輝きも相俟って強烈な存在感を示しています。野口洋子氏も、一貫して乾漆の手法で制作しています。但し、型となる形に漆と麻布やごく薄い和紙を塗り重ねた後に型から外すという乾漆の最も基本的な方法によって、いわば花そのものの形を器に見立てた作品となっています。近年、特に力を入れている椿のモチーフは、作家にとって生命の輝きや美しさを示す最も身近な存在です。作品は一期一会のような花との出会いを永遠にとどめるものでもあるでしょう。三好かがり氏は、虹色に輝く貝の裏側の光を生かして、都会の夜景や海景などを表現してきました。今回は、螺鈿の輝きを、花鳥風月や、地平線のある風景としても表現しています。極細の螺鈿の〝線″は、真っ直ぐに伸び、時には弧を描き、また面となり、あるいは光そのものとなって現れます。漆そのものが持つ艶やかさをはじめ、漆の素材と技法を存分に生かした3人の世界が奏でるハーモニーを楽しんでいただける展覧会です。
[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 1月12日(日)14:00~
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2020年1月11日(土)〜2020年1月19日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.wako.co.jp/exhibitions/646
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
関連画像

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