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藤田美希子 「Forest」

Art Center Ongoing
終了しました

アーティスト

藤田美希子
この度Art Center Ongoingでは約7年ぶりとなる、藤田美希子による個展「Forest」を開催いたします。藤田は2008年に多摩美術大学油絵学科を卒業後ドイツに渡り、2016年ミュンヘン造形芸術大学のディプロムを取得後帰国。現在は鳥取県鹿野町を拠点に制作場所を構え、鹿野芸術祭の企画・運営などにも携わるなど精力的に活動を続けています。
今回オンゴーイングの空間で展示されるのは全長10mにも及ぶ絵巻作品です。紙に膠を引き、油彩を何層にも重ねて描かれています。この絵巻全体を見るためは鑑賞者自身が端から端までを歩きながら鑑賞しなくてはなりません。この歩きながら絵を見つめるという行為を通して「心の奥を探るような体験」ができたらと語る藤田。以前から森を題材としてきましたが、描かれる森が段々と人の心の中を表した心象風景へと変化していきました。
絵巻は昨年鳥取県で発表され、心の中に広がる鳥取県鹿野町の風景をモチーフに描かれました。今回、今年のはじめに滞在制作を行ったノルウェーでの加筆に加え、裏面には新たに広い海と岩山が描かれることによって、遠く離れた風景同士が裏表一体となった作品として再び展示されることになります。
鳥取県鹿野町では周りを取り囲む豊かな森、またノルウェーでは海とフィヨルド(氷河の侵食作用によってできた入江)が目の前にある場所で滞在制作を行ってきたということもあり、自然の雄大さの中で新しい刺激を受けたのだといいます。藤田はその場所の風景のみを描くのではなく、制作場所での関わりあいを大切にし、その土地での暮らしや町の形成などにも興味を持ちながら制作を行ってきました。そんな彼女の描き出す暗い森の中のイメージは、美しさと恐ろしさをも持ち合わせています。すべてを包み込む森や海は、言語化された都市生活とは対極に存在する幻想的な風景のようであり、私たちに絶え間ない変化が訪れてもなお、永遠の時を刻みながら存在し続けるのです。
藤田が描きだす心の奥深くの風景たち。絵巻をたどりながらぜひご高覧ください。

[関連イベント]
1. 『地方で生まれる場所づくりとアート』
日時: 7月25日(土)19:00~
ゲスト:大谷悠 (都市研究者・まちづくり活動家)
2. 『Pre Ongoing School』
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャーをインターネットで配信します。
日時: 7月26日(日)15:00~
※イベントは全てオンラインで行われます。詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2020年7月15日(水)〜2020年7月26日(日)

開館情報

時間
12:0021:00
水曜日・木曜日・金曜日は16:00〜18:00休憩
休館日
月曜日、火曜日
入場料400円(セレクトティー付き)
展覧会URLhttp://www.ongoing.jp/ja/artcenter/gallery/index.php?itemid=814
会場Art Center Ongoing
http://www.ongoing.jp/
住所〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩9分
電話番号0422-26-8454
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