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[画像: 十時啓悦《粗挽き朱塗大盛皿》2020 年]

「十時啓悦── 樹木と漆と暮らし」

武蔵野美術大学 美術館・図書館
終了しました

アーティスト

十時啓悦
武蔵野美術大学 美術館・図書館は展覧会「十時啓悦––樹木と漆と暮らし」を開催します。木漆工芸家・十時啓悦(本学工芸工業デザイン学科教授)の新作漆工作品約50点、近作約30点を中心に、十時の現在の手仕事を紹介します。

本展では、暮らしの中の漆器、主に椀、盆、皿、菓子鉢、酒器などの食器を中心に、十時の新作と近作を紹介します。制作にあたって十時は現代の暮らしの中で生きるものを作りたいと常に意識し、毎日の生活を彩る実用品として手に取りやすくするために高価な素材は使用せず、無駄のない手数とシンプルな仕上げで作品を制作しています。一方で、それぞれの器に個性を持たせて「飽きさせない」ようにしています。伝統工芸における技法を踏襲しながらも、十時が模索してきた自身の表現がこうした個性につながっています。十時がよく用いる技法の一つ、「根来塗」では黒漆の上に朱漆塗りを施し、表面の朱漆を磨くことで中の黒漆を所々に露出させます。ここに研磨の一手間を加えることで、十時は使い込んだ漆器に見られるような漆の掠れを表現します。別の「錆付け」という技法では、通常は砥の粉という土の粉を混ぜた液状の生漆を木製の素地に塗って下地にしますが、十時は本来であれば表に出ることのないこの下地を、あえて風合いのある肌として作品に生かしています。
十時のものづくりは、多くの人が長い間、日常の中で愛用できるようにと、伝統技法の追求という枠を越えて、木と漆が織りなす“もの”としての「用の美」を追求してきました。本展では、木と漆という自然素材が見せる表情の豊かさ、暮らしに彩りを添える調度品としての魅力を紹介すると同時に、作品の制作方法や工程についての解説展示によって、十時特有の技法を紐解きます。

スケジュール

2020年11月16日(月)〜2020年12月19日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
土曜日・日曜日・祝日は10:00〜17:00
休館日
水曜日
展示準備期間、入構禁止期間は休館
備考
11月23日は17:00まで
入場料無料
展覧会URLhttps://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/16440/
会場武蔵野美術大学 美術館・図書館
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/
住所〒187-8505 東京都小平市小川町1-736
アクセス西武国分寺線鷹の台駅より徒歩18分、JR中央線国分寺駅北口4番停留所より西武バス約25分 「武蔵野美術大学正門」下車、JR中央線立川駅北口5番停留所より立川バス約25分 「武蔵野美術大学」下車
電話番号042-342-6003
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