終了した展覧会・イベントです

「M meets M 村野藤吾展 & 槇文彦展」

BankART Temporary
終了しました

アーティスト

村野藤吾、槇文彦
村野藤吾(1891~1984)は日本近代の建築家を代表する存在であり、日比谷の日生劇場(1963)や箱根プリンスホテル(1978)の設計者としても知られています。また2005年には、広島の世界平和記念聖堂(1953)が戦後建築として初めて重要文化財に指定され、大きな話題を呼びました。旧横浜市庁舎(1959)は、その村野藤吾の数少ない庁舎建築作品のひとつであり、その代表的なものとして位置づけられます。また、旧庁舎は横浜開港100周年事業として起案されたものであり、近隣の歴史的建造物と調和する優れた景観を生み出すなど、横浜の中心市街地において、歴史的、景観的にも大きな役割を果たしてきました。

村野に続く世代にあたる槇文彦(1928~)は、ヒルサイドテラス、スパイラル、幕張メッセやニューヨークの4WTCなど、国内外で現代建築を牽引する影響力のある建築の設計で知られています。ここ横浜でも六大事業の都心部強化事業(みなとみらい地区など)、金沢地先埋立事業(シーサイドタウンなど)に深い関わりがあります。この時期の槇は、田村明ひきいる横浜の街づくりの、「アーバンデザイナー」としての役割を担っていました。北沢猛が2002年に創造都市構想を提案するにあたり、歴史的建造物を残し、そこにクリエイティビティを挿入しながら、街を再生していくことを推進しはじめた時にも、二棟の歴史的建造物(旧第一銀行、旧富士銀行)の再生を担いました。それゆえ、今回の新市庁舎の設計は、横浜の街づくりに長年携わってきた、槇の提案が評価されて実現したものであり、横浜の中心として今後大きな役割を果たしていくことでしょう。

M meets M。ちょうどひと世代の差がある二人の建築家が、ここ横浜の街で出会います。大規模再開発が決まり、一部は保存はされますが、惜しまれながら姿が消えていく村野の旧庁舎。一方、6,500人の職員を包括し、横浜の新しい発信基地としてスタートした槇の新市庁舎。2020年、この新旧のリレーが、目の当たりで展開されています。この機を捉えて、二人の日本を代表する建築家の展覧会を開催したいと思います。場所は、道路を挟んで静かに佇む、復元された「旧帝蚕倉庫」と「旧第一銀行」のアートスペース。二人の偉大な建築家と二棟の歴史的建造物のコラボレーションに是非ご期待ください。

開催場所
村野藤吾展: BankART KAIKO
槇文彦展 / 槇文彦+槇総合計画事務所~人・建築・都市: BankART Temporary

スケジュール

2020年10月30日(金)〜2020年12月27日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
日曜日
備考
最終日は17:00まで、月曜日は休館、11月8日は休館、11月23日は開館
入場料一般 1600円、大学生・専門学生・横浜市民 / 在住 1000円、高校生・65歳以上 600円、中学生以下・障害者手帳提示とその介護者1名 無料
展覧会URLhttp://www.bankart1929.com/bank2020/news/20_027.html
会場BankART Temporary
http://www.bankart1929.com/
住所〒231-8315 神奈川県横浜市中区本町6-50-1
アクセスみなとみらい線馬車道駅1b出口より直結、横浜市営地下鉄ブルーライン桜木町駅1番出口より徒歩5分
電話番号045-663-2813
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