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[画像: 佐藤允 Blue box, 2020 © 2020 Ataru Sato]

佐藤允 「Øth (Zeroth)」

KOSAKU KANECHIKA
終了しました

アーティスト

佐藤允
KOSAKU KANECHIKAでは、2020年6月6日から7月11日まで、佐藤允展「Øth (Zeroth)」を開催いたします。
佐藤允は、描くことによって自ら、人、そして世界を理解しています。過剰ともいえるような緻密な鉛筆の線描写や独特の筆致によって、オブセッション、恐怖、恋愛などを描きます。作品とは自分が自分のために、生きた人が人のために作り受け取るものだと考える佐藤は、「アートのためのアート」や新しさ、意味を求めることはしません。解らないことは解らないまま考え続けていくことを原動力するからこそ、彼のイメージは増殖していきます。パーソナルな問いから生まれた佐藤の作品は、強いエネルギーで鑑賞者の内部にも入り込んでいきます。
本展について、佐藤は以下のように述べています。

予測不能なことが世の中に起こって、その出来事や状況に対して何も言葉にできないことがある。どこかに進んでいたつもりになっていても、気づけばゼロ地点に立たされていて、これまでに何を思って歩いてきたのか、ぼやけてしまうことがある。私は今、何がどうなっているのかよくわからない。けれど、わからないものはわからないままに考えながら、ここに居たい。私が絵を描くのは、絵が描きたいからであって、これには未だ変わりがない。だから変わらずに絵を描いて、ゼロ地点の今を見渡したい。 展覧会タイトルのØth(Zeroth)は、ゼロ地点という意味と、OTH【略】over the horizon(水平線)という意味を持っている。

予測不可能な世界に生きている私たちは皆、迷いや悩み、恐れを持っていながらも、多くの場合そこから背を向け、表面上は何も問題ないかのように振る舞っています。佐藤は躊躇することなくそこからスタートし、真摯に向き合い、独特の視覚言語によるアレゴリーへと作品を発展させます。だからこそ、一見猟奇的にも見える彼のイメージは、どこかで私たちの日常とつながっているように感じられるのです。
本展は、2019年に参加した原美術館でのグループ展「INTERPRETATIONS, TOKYO‐17世紀絵画が誘う現代の表現」と堂島リバービエンナーレで発表したボックス型の新シリーズ、インターネットや雑誌、映画等の身の回りのイメージを描写したシリーズ、セルフ・ポートレート、ペーパーコラージュなど、多様なフォーマットの作品で構成されます。
佐藤のパーソナルな感情や経験、流通する様々なイメージの断片は、デフォルメと再編成の過程を通して、ある種の普遍性と独特の美しさを帯びた作品となります。この機会に是非ご高覧下さい。

スケジュール

2020年6月6日(土)〜2020年7月11日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://kosakukanechika.com/exhibition/zeroth/
会場KOSAKU KANECHIKA
http://kosakukanechika.com/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
アクセス東京モノレール・りんかい線天王洲アイル駅より徒歩8分、JR品川駅港南口3番乗り場より都営バス(八潮パークタウン行き、品91)「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号03-6712-3346
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