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[画像: (c)Kikuji Kawada]

川田喜久治 「『赤と黒』Le Rouge et le Noir」

リコーイメージングスクエア東京
終了しました

アーティスト

川田喜久治
リコーイメージングスクエア東京がディレクションする展覧会の皮切りとして川田喜久治展を開催いたします。川田喜久治は、スナップショットの手法で身近な風景に不穏な影を見出しながら、時に多重露光などの技法を用い、独自の世界観で現実を抽象化し、また、体現してきました。本展では、作者自らが手掛けたオリジナルプリントをご堪能ください。
作者の作品にはいくつかのシリーズがあり、本展のテーマは『ロス・カプリチョス』に起因します。作者は本展のステートメントに「私の『赤と黒』のシリーズはスタートもプロセスも『ロス・カプリチョス』に似ている」と語っています。『ロス・カプリチョス』とは、スペインの宮廷画家ゴヤの、同名の版画集に触発されて1960年代から80年代にかけて制作された作品です。この幻想的な版画集に出会ってから、作者のイメージへの探求が始まりました。「カメラ毎日」誌上での1972年の連載を皮切りに、いつ終わるとも知れず、散発的に発表を続けました。最近では2018年に東京のギャラリー、PGIで『ロス・カプリチョス-インスタグラフィ-2017』を開催しています。この作品は初期の未発表を含めて再構成し、2016年から2017年に撮影した新作を続編として発表したものです。また、2019年にリコー公式コミュニティサイトのGR officialに「赤と黒」の作品を掲載。2020年に日本カメラに新連載として発表を続けています。
さて、本展はデジタルカメラで撮影した2019年から2020年に撮影した作品によって構成されています。タイトルの赤と黒に代表される色の対比が、不穏や不安といった湧きあがる感情を焙りだしています。作者は「黒白だけに収まりきれない感情が雲のようにわいてイメージと交感をつづけている」と記しています。新しく生まれる色彩のプロセスは単純でないことは確かです。作品を見ることで呼び起こされる眩暈にも似た感覚はいったいなんなのか。その手法を紐解くよりも、フォトグラフィの魔力を素直に感じることが肝要かもしれません。作者は、このシリーズが「いつファイナルバージョンになるかわからない」と語っています。新作が生まれ続ける瞬間を、展覧会という形で記憶にとどめたいと考えます。本展ではアーカイバル・ピグメント・プリント50点で構成いたします。

スケジュール

2020年6月4日(木)〜2020年7月20日(月)

開館情報

時間
10:3018:00
休館日
火曜日、水曜日
夏期・年末年始・ゴールデンウィークは休館、2月・8月の第1日曜日は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squaretokyo/2020/04/20200423.html
会場リコーイメージングスクエア東京
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squareshinjuku/schedule/
住所〒163-0690 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB (中B1F)
アクセスJR線・小田急線・京王線新宿駅西口より徒歩8分、東京メトロ丸ノ内線西新宿駅より徒歩2分、都営大江戸線都庁前駅A1出口より徒歩1分
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