「やきものに捧げて小山冨士夫展」

しぶや黒田陶苑

終了しました

アーティスト

小山冨士夫

陶磁研究家であり、陶芸家としても優れた作品を残している小山冨士夫の展覧会を開催いたします。1900年岡山県浅口郡玉島町(現倉敷市玉島)生まれ。東京商科大学（現・一橋大学）を中退後、様々な体験を経て、作陶・古陶磁の研究へと進んでいきます。

一年志願で入隊した近衛歩兵第三連隊の同期に無類の陶器好きの岡部長世がおり、強く影響を受けて陶芸の道に進むきっかけとなりました。瀬戸、京都で修業し、徐々に古陶磁研究にも傾倒していきます。各国の古窯址を巡り、特に中国「定窯古窯址」の発見により世界的な陶磁研究の第一人者として名声を確立しました。また、彼は平安時代末期～安土桃山時代を代表する6ヶ所の窯 (瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)を「六古窯」と命名しました。

多くの陶磁器展に参画、官職を歴任した後も海外の遺跡調査や学術講演等で活躍する一方、岐阜県土岐市に花の木窯を築窯し、生涯作陶を続けました。本展では、茶器をはじめ壷・酒器・香合・鉢・書に至るまで、小山冨士夫の人となりを感じていただける多様な作品を幅広く展示いたします。

スケジュール

2020年10月23日(金)〜2020年11月3日(火)