終了した展覧会・イベントです
[画像: 中村卓夫《箱をやめたハコ》祈りの舞台 (67×39×高さ58㎝)]

中村卓夫 + 牟田陽日 「やきもの・逸脱・リビングルーム」

セイコーハウス銀座ホール
終了しました

アーティスト

中村卓夫、牟田陽日
北陸新幹線の延伸以来、工芸エリアとして再認識された石川県。漆器、染織、そして陶磁器の産地であると同時に、「使い」、「遊ぶ」文化をもつ金沢を擁し、ほかの地域にはない独特な発展をしてきました。
中村卓夫さんと牟田陽日さんは、ともに石川県で制作する作家です。金沢の茶屋街近くの代々続く陶家で生まれ、旦那衆とつくり手のやりとりを見聞きして育った中村卓夫さん。東京で生まれ、現代美術を学んでいたイギリス・ロンドンで出合った九谷焼がきっかけで石川県に工房を構えたという牟田陽日さん。陶器で、板状の形にゴツゴツとした質感に濃い茶の土色が全面に出る中村さん。磁器の真っ白な色となめらかな形をベースとする牟田さん。世代だけでなくすべてが対照的なふたりです。もちろん、ふたりの作品の違いを探すのが今回の展覧会の主旨ではありません。
この一年近くにわたる自粛では、多くの方が日常の暮らしの空間で飽き・不安を感じ、一方で新たな楽しさを見つけることもありました。
今回、ふたりが会場に展開するのは、日常の空間を変えるやきものたちです。クスッと笑いを誘い私たちの心をほぐし、時に穏やかに敬虔な気持ちに戻し、いつもとは違った空間にしていきます。
牟田さんは、自らデザインしたファブリックとともにフルーツや観葉植物、コーヒーの入ったカップ、龍の頭が磁器でできている、非日常の感覚を呼びさますようなオブジェ作品などを出展します。
中村さんはL字形の色絵陶器を屹立させ、空間を囲い、同時に外に切り拓いていく、祈りの舞台をつくります。
使い手の立場や他の分野からやきものを客観的に見られるふたりが、自らつくり手となって、やきものの希望を形にしていきます。これは、会場で体感していただくほかありません。

スケジュール

2021年1月14日(木)〜2021年1月24日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.wako.co.jp/exhibitions/713
会場セイコーハウス銀座ホール
https://www.wako.co.jp/exhibitions/
住所〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6F
アクセス東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅B1出口直結、東京メトロ有楽町線銀座一丁目8番出口より徒歩4分
電話番号03-3562-2111
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