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[画像: NAZE | 2020]

「一番良い考えが浮かぶとき」

TALION GALLERY
終了しました

アーティスト

温田山、NAZE、大岩雄典
温田山は、漫画家の温田庭子と美術家の山下拓也によるユニットとして2017年に活動を開始し、《ALLNIGHT HAPSTAMP》(2019)では、温田がLINEのスタンプをイメージして描いた図案を山下がギャラリーの壁面に彫刻して次々と版画を刷り上げることで、スタンプや漫画という高度に組織化された情報の編目の断面を展示空間へ手繰り寄せ、人々が行き交う場へとまた投じました。グラフィティ文化をベースとして活動を始めたNAZEは、スプレーやコラージュを用いたペインティング、特異な文字が凝集するドローイング、路上の収集物に手を加えた立体作品など多彩な制作を行い、あらゆる素材を這いずる筆致の速度と濃度、そのモメンタムの激しい往復によって、一見してNAZEのものと分かるダークヒロイックな作品の地平を形作っています。大岩雄典は、フィクションとインスタレーションに活動当初から関心をもち、《スローアクター》(2019)では「時間の巻き戻る」インスタレーションを、《別れ話》(2020)では「複数の語り手がいる」インスタレーションを発表するなど、物語論やヴィデオゲーム研究、時間の哲学などを手がかりに、制作・研究に取り組んでいます。

本展「一番良い考えが浮かぶとき」は、展覧会場に築かれる一連なりのバリケードの壁をめぐって、温田山、NAZE、大岩がそれぞれに近づき、格闘し、あるいはそばを通り過ぎていく即興的な造形と空想の身振りとして展開されます。内部と外部、包摂と排除の境界を示威的にあらわす社会的機能をもつバリケード=壁は、本展において、移動と変形を繰り返す仮初めの仕掛けとなり、あらゆる地上の壁がそうであるように、無機的なつぎはぎの裂け目から場の固有性が亡霊のように立ち現れる依代ともなります。
また、壁面は造形の支持体でもあれば素材でもあり、作品の内部でもあれば外部でもあるという美術の一般的問題の参照点として、本展のバリケードが作家たちの行為によって変容する過程をオンラインで配信いたします。

スケジュール

2020年10月10日(土)〜2020年11月8日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日
入場料無料
会場TALION GALLERY
http://www.taliongallery.com/
住所〒171-0031 東京都豊島区目白2-2-1 B1F
アクセスJR山手線目白駅より徒歩6分、東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅2番出口より徒歩2分
電話番号03-5927-9858
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