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[画像: 英一蝶「朝暾曳馬図」江戸時代(17世紀)]

「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」

静嘉堂文庫美術館
終了しました

アーティスト

円山応挙、菱川師宣、鈴木春信、喜多川歌麿、勝川春好、葛飾北斎
浮世絵の「浮世(うきよ)」は、もとは「憂世(うきよ)」と書きました。中世までは、憂(う)いことの多い世の中を悲観する概念でしたが、江戸時代に入りこうした厭世的なものではなく、経済生活を確立しつつあった町人たちによって“はかないこの世を享楽的に生きよう”という庶民のエナジーによって大きく変化し始めます。
絵画においても、日常生活は画題となり、庶民も絵を買い求め、絵師たちは多彩な活動を始めたのです。とりわけ時代を映す鏡のような風俗画や浮世絵の誕生はその最たるものといえるでしょう。
本展では、静嘉堂秘蔵の肉筆浮世絵や浮世絵版画を、多数初公開いたします。特に肉筆浮世絵は、明治末期に海外向けに出版された豪華画集に日本を代表する名品として掲載されたものを多数含みます。また、浮世絵版画も長らく公開の機会に恵まれなかった作品群です。本展では、まずは重要文化財「四条河原遊楽図屏風」や修理後初公開となる英一蝶「朝暾曳馬図」、円山応挙「江口君図」などの静嘉堂を代表する名品をご堪能ください。その上で、この度、新出の浮世絵をたっぷりとご覧ください。近世初期風俗画や浮世絵を成立・展開させた、溢れるばかりの江戸のエナジーは、江戸時代を通じて、江戸・上方を問わず、文化の根底に流れていたことを感じていただければ幸いです。

[関連イベント]
1.河野元昭館長のおしゃべりトーク「美人画もあり!静嘉堂―饒舌館長ベストテンー」を口演す
日時: 1月11日(月・祝)午前11時~午後0時半頃
講師: 河野元昭(静嘉堂文庫美術館館長)
会場: 当館地階講堂
参加無料(ただし、当日の入館料が必要)
2.学芸員によるスライドトーク 「静嘉堂の肉筆浮世絵コレクション」
日時: 1月24日(日)午前11時~午後0時半頃
講師: 吉田恵理(静嘉堂文庫美術館学芸員)
会場:当館地階講堂
参加無料(ただし、当日の入館料が必要)
3.列品解説(いずれの回も午後2時~2時半頃、スライド解説を予定)
日時: 12月19日(土) / 2021年1月9日(土) / 1月14日(木) / 1月28日(木)
会場:当館地階講堂
参加無料(ただし、当日の入館料が必要)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2020年12月19日(土)〜2021年2月7日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日は18:00まで
第4水曜日は20:00まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
備考
12月28日から1月4日・1月12日は休館、1月11日は開館
入場料一般 1500円、大学生・高校生・専門学生 1000円、障害者手帳提示 700円(付き添い1名 無料)、中学生以下 無料
会場静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/
住所〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
アクセス東京メトロ千代田線二重橋前駅1番出口より徒歩1分、都営三田線・東京メトロ千代田線・日比谷線日比谷駅B7出口より徒歩1分、JR東京駅6番出口(京葉線)より徒歩1分
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
関連画像

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