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高橋臨太郎 「Drone Drome」

トークンアートセンター
終了しました

アーティスト

高橋臨太郎
Token Art Centerでは、2020年8月8日より高橋臨太郎の個展「Drone Drome」を開催します。高橋は、これまで身体運動を通して変容する意識について考えながら、作品ごとに展覧会や自身を取り巻く状況から着想し制作を行ってきました。近年は特に作品の多くに音を使用しています。高橋の制作においては、音を奏でる者の身体や意識の状態が重要であり、それらの表出として音を扱っているといえます。
2019年に制作された《scale here》は、首都高を走行するトラックの荷台で作家がドラムセットを演奏する様子を収めた映像と音のインスタレーション作品です。荷台でドラムを演奏する作家には、カーブや段差を走行することにより働く遠心力や振動が作用し、体は大きく揺さぶられ正確にテンポを刻むことが困難になっていきます。ところで、盲目の方は白杖で地面を叩き、その反響音によって自身の居場所を確認すると聞きます。環境からの作用を受けながらも、一方で演奏するドラムの反響音によって環境を知覚し、さらにはその音で周囲の環境を共振させる。ここでは身体、意識と環境が影響を及ぼし合いながら、互いに変容していく様が描かれます。そしてトラックを追走する映像には、半透明の板によって作られた個室の中で、揺さぶられながら演奏する作家の姿が映されています。FEP製の板の色彩や影絵の効果が相まって、まるで渋谷の夜景に洞窟壁画がコラージュされたかのような映像でした。
このように高橋は、自らとは異質な他者や環境を強引に自身に作用させて、それぞれを覆っている境界を溶解し、有機的なつながりのある新しい状況を提示しようとします。「Drone Drome」では、本展に合わせて制作する新作と四肢に欠損のある方の身体を筋電位から読み取って、失われた手足の動きを作り出し、それによって弦楽器を演奏するインスタレーション作品《Phantom container》などよって構成します。

スケジュール

2020年8月8日(土)〜2020年9月6日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
備考
事前予約制(詳細は公式HPをご確認ください)、開廊日: 8/8, 8/9, 8/10, 8/21, 8/22, 8/23, 8/28, 8/29, 8/30, 9/4, 9/5, 9/6
入場料無料
会場トークンアートセンター
http://token-artcenter.com
住所〒131-0032 東京都墨田区東向島3-31-14
アクセス東武伊勢崎線東向島駅より徒歩8分、東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩10分、京成押上線京成曳舟駅より徒歩10分
関連画像

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