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[画像: W. ユージン・スミス 《楽園への歩み》 1946年 © 1946, 2021 The Heirs of W. Eugene Smith 所蔵:京都国立近代美術館]

「フォト・ジャーナリスト W. ユージン・スミスの見たもの ― 写真は真実を語る」

FUJIFILM SQUARE
終了しました

アーティスト

W. ユージン・スミス
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)では、京都国立近代美術館所蔵の写真コレクション「アイリーン・スミス・コレクション」より、フォト・ジャーナリズムの歴史に大きな足跡を残したアメリカ人写真家 W. ユージン・スミスの作品展を開催いたします。

W. ユージン・スミス(1918-1978)は、1930年代から50年代、フォト・ジャーナリズム全盛の時代に『ライフ』誌をはじめとする数々のグラフ雑誌を舞台に活躍した伝説のフォトジャーナリストです。常に被写体の側に自分を置き、ヒューマニズムの視点で撮影された情熱的な写真は、報道写真のあり方を問い直し、多くの人々の心を揺さぶり続けてきました。「フォト・エッセイ」と呼ばれる、複数の写真と短い解説文によって誌面を構成する表現形式は、スミスの卓越した撮影技術やプリント技術、高い美意識によって芸術として完成され、《カントリー・ドクター》(1948年)、《スペインの村》(1950-1951年)、《慈悲の人シュヴァイツァー》(1954年)、《ピッツバーグ》(1955-1956年)など、多数の記念碑的な傑作が世に送り出されました。

スミスは日本とも縁が深い写真家です。取材パートナーであり伴侶でもあったアイリーン・美緒子・スミス氏とともに、1971年から3年にわたり熊本・水俣に移住し、有機水銀による公害の実情を取材した写真集『水俣』は、2020年に製作された映画『MINAMATA(原題)』(監督:アンドリュー・レヴィタス/主演:ジョニー・デップ/アメリカ/2020年、日本では2021年9月公開予定)の原話として、近年再び注目を集めています。

本展は、京都国立近代美術館の協力を得て、同館所蔵のW. ユージン・スミスの写真コレクション「アイリーン・スミス・コレクション」より、選りすぐりの名作約60点を展示するものです。同コレクションは、アイリーン・美緒子・スミス氏が厳選し、長年にわたり手元に保管してきた作品群で、全284点で構成されています。スミスの写真家としての活動の全容をほぼ網羅し、そのプリントの大部分が、スミス自身が手がけた貴重なもので、写真家ユージン・スミスの真の姿を伝える、内容、質ともに最高水準のコレクションとなっています。

スミス自身の手がけた重厚で美しいオリジナルプリントは、写真の原点を見つめ、写真の本質を改めて考えるきっかけを与えてくれることでしょう。京都国立近代美術館所蔵の「アイリーン・スミス・コレクション」が東京で公開されるこの希少な機会に、W. ユージン・スミスの真の姿をどうぞご覧ください。

会場: SALON Space1 / 2 / MINI GALLERY

スケジュール

2021年11月5日(金)〜2021年11月25日(木)

開館情報

時間
10:0019:00
休館日
年末年始休館
入場料無料
展覧会URLhttps://fujifilmsquare.jp/exhibition/211105_01.html
会場FUJIFILM SQUARE
http://fujifilmsquare.jp/
住所〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン WEST 1F
アクセス都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅8番出口より直結, 東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩5分
電話番号03-6271-3350
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