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太田光海 「Wakan / Soul Is Film」

The 5th Floor(花園アレイ)
終了しました

アーティスト

太田光海
The 5th Floor では、映画監督・文化人類学者の太田光海による初個展を開催する。太田光海(おおた あきみ)は、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターの博士論文テーマとしてアマゾン熱帯雨林の先住民族の生活を撮ることを決めた。1年以上現地に住み込み、エクアドルでかつて「首刈り族」と恐れられたシュアール族の日常を追い、リサーチおよび撮影を重ねた。その凝集が、10月2日よりイメージフォーラムはじめ全国で公開される映画『カナルタ 螺旋状の夢』(https://motion-gallery.net/projects/kanarta-to-cinema)である。

本展示は、一つのドキュメンタリー映画作品としての『カナルタ 螺旋状の夢』には到底収まることのないアマゾン熱帯雨林での経験を、太田が並行して撮り溜めていた写真や、再解釈したフッテージを用いて新たに製作した映像インスタレーションを用いて別視点から脱/再構築する試みである。映画という特定のフォーマットから離れることでより抽象度を増した作品群は、数世紀を経て我々の脳内に培養されてきた「アマゾンの森とそこに住む先住民たち」という実在がはらむアンビヴァレンスを、静かに、かつ大胆にあぶりたす。

写真技術が誕生し、19世紀末から主に北米のネイティヴ・アメリカンたちにその威力が振り向けられ始めた時、彼らは写真に撮られることで「魂を抜き取られる」と考えたという記録が残っている。太田はアマゾン熱帯雨林での滞在中、「魂」と「映像」が、どちらもシュアール語で「Wakan=ワカン」と言い表せられるということを知った。しかし、シュアール族に関するあらゆる文献を当たってもその事実は記録されていない。「映像」を観ることと、「魂」と向き合うことが地球のどこかでイコールの関係にあるとしたら、そこに在るまだ見ぬ感覚は、いかにして掘り起こすことが可能なのだろうか?

スケジュール

2021年7月16日(金)〜2021年7月24日(土)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
備考
開廊時間 13:00〜19:30、事前予約制
入場料500円
展覧会URLhttps://ja.the5thfloor.org/wakansoulisfilm
会場The 5th Floor(花園アレイ)
https://the5thfloor.org/
住所〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ 5F
アクセス東京メトロ千代田線根津駅2番出口より徒歩3分、京成本線京成上野駅池の端口より徒歩10分、JR上野駅山下口より徒歩11分
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