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[画像: 髙橋銑 Cast and Rot、2019年、ニンジン、木、ステンレス、ワックス Photo by Keizo KIOKU]

髙橋銑 「CAST AND ROT」

LEESAYA
終了しました

アーティスト

髙橋銑
この度、LEESAYAにて2021年6月26日(土)より開催いたします、髙橋銑の個展 CAST AND ROTをご案内いたします。

髙橋銑(たかはし・せん)は、1992年東京都に生まれ、東京芸術大学美術研究科彫刻専攻を2021年に修了しました。彫刻表現に要する技術を礎に、映像作品やインスタレーション、食用の飴や香油など、様々な素材の持つ特性を最大限活かし、作品制作に意欲的に取り組んでいます。主な展覧会に 二羽のウサギ / Between two stools、The 5th Floor(東京、2020年)、 Sustainable Sculpture、KOMAGOME SOKO(東京、2020)など。修士課程修了を機に、一層注目を集める若手アーティストです。

髙橋が初めて本格的に美術に触れたのは、教育機関や制作活動ではなく、仕事で携わったブロンズ彫刻の修復作業でした。多くの場合、何らかの素材を使い作品制作を通して、自己表現をしていくことが芸術活動の始点となるのが一般的でしょう。しかし髙橋の場合は、朽ちかけ、元の状態が壊れる前兆のある作品に対峙し、それを修復するという稀有な体験が始まりとなりました。直すという行為と同時に、そのものの終焉を想像すること。彼の作品表現には常に事物の終わりに対する身支度や、振る舞いを感じさせます。それは作家自身の存在そのものに向き合う場合でも例外ではありません。ヴァニタスや諸行無常など、ヒューマニズムのまなざしではなく、ただそこに事物が存在するのと同じように、制作した自身の作品さえ、いつか失くなることを受け入れながら、存在の不確かさを静観し、作品へと表現しています。

今回の個展では、ブロンズ彫刻に用いられる保存処置を野菜のニンジンに施した Cast and Rotシリーズの新作群を発表します。経年劣化のスピードが大きく異なるブロンズ彫刻とニンジンを、無理やり同じ時間軸に当てはめたとき、そこでは何を失い、何が残っていくのでしょうか。
LEESAYAでの初めての個展となります、髙橋銑の CAST AND ROTを是非ともご高覧ください。

スケジュール

2021年6月26日(土)〜2021年7月18日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
日曜日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://leesaya.jp/exhibitions/castandrot/
会場LEESAYA
http://www.leesaya.jp/
住所〒153–0064 東京都目黒区下目黒3-14-2
アクセス東急目黒線不動前駅より徒歩7分、東京メトロ南北線・都営三田線・東急目黒線・JR山手線目黒駅正面口より徒歩20分
電話番号03-6881-4389
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