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髙橋涼子 「HIKARI」

Gallery Momo Ryogoku
終了しました

アーティスト

髙橋涼子
GALLERY MoMo Ryogokuでは5月22 日(土) から6月19日(土) まで4年振りの髙橋涼子による個展「HIKARI」を開催致します。

髙橋涼子は1980年大阪生まれ、2004年京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻卒業後大阪を中心に発表を続け、09年にはフランス大使館でのグループ展や10年の群馬青年ビエンナーレでの展示に参加し、広くその作品が知られるところとなりました。11年 私たちのギャラリーでの東京初個展はインスタレーションとパフォーマンスにより多様な展開を図り好評を博しました。その後もシドニーでのグループ展やアルファロメオの企画に参加するなど、幅広い活躍を見せましたが、身近な人の突然の死に直面し、その衝撃に制作から距離を置いていました。

2015年春、生活の拠点を北海道根室市に移し、過酷な環境の中で野生動物の朽ちて行く姿や、何度でも芽を出す植物の生命力を目の当たりにし、動植物の生と死を自然なまなざしで見ることが出来、身近な人の死を少しずつ受け入れ、制作再開への一歩を踏み出しました。

以前より主に女性の毛髪を素材として用い、刺繍やドレス、或いはオブジェ、ドローイングやインスタレーションと多岐にわたり表現して来ました。素材の毛髪は自分のものも含めて金髪など外国人女性の人毛が多用されています。それは女性美の象徴としてよりも、むしろ切り取られた瞬間から死を象徴するもの、あるいはその役割をはく奪された「もの」へと転換し、オブジェや刺繍糸として再生した時に、新たな意味が付与されます。しかし、一方で見る人によってはやはり生々しさも意識させ、多様な感情を惹起させる要素ともなります。

例えばそれはジェンダーやアウシュビッツを、或いは毛髪を意識から遠ざけて、純粋に美しさと繊細さをそなえた作品として見る人もいるでしょう。いずれにしても毛髪という素材を美術作品として制作し提示して行く過程の中に、生と死、美と醜という、相反する要素を内包させ、シンプルな中にも作家の強い思考と繊細な美意識が感じられます。

今展では、そうした以前より用いている素材に加え、蝉や蛇の抜け殻、植物など様々な生物の一部を新たに用いて、平面作品や立体作品、インスタレーション作品を展示いたします。一貫して表現しようとしている物質的な光の美しさと、目にみえないような光をより広い視野から意識し、限りなく繰り返す生命の壮大さと美しさ、その中にある様々な光を内包する作品をご高覧いただければ 幸いです。

スケジュール

2021年5月22日(土)〜2021年6月19日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場Gallery Momo Ryogoku
http://www.gallery-momo.com/
住所〒130-0014 東京都墨田区亀沢1-7-15
アクセス都営大江戸線両国駅A3出口より徒歩1分、JR総武線両国駅東口より徒歩5分
電話番号03-3621-6813
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