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[画像: 島州一 Tracing–Shirt 211 Gouache on paper 80.3×120.5cm 2016]

「島州一 追悼展 Tracing - Shirt」

Red and Blue Gallery
終了しました

アーティスト

島州一
数々の挑戦をしてきた芸術家、島州一が2018年にこの世を去ってはや3年が経とうとしています。島州一は版の概念を問い直す70年代の前衛的な作品から一貫して美術の概念を揺さぶり拡張してきました。そして作家が1994年に東京から長野へアトリエを移した後、目の前に拡がる浅間山をテーマに風景画を模索し続け、2007年から制作が始まったのが島州一のライフワークとも呼べる「Tracing -Shirt」シリーズでした。

シャツをモチーフにしたどこかポップアートの風合いを感じさせる水彩絵具で描かれたこの作品は、日々見上げている浅間山の化身として普段身につけている作家のシャツを克明にトレースすることからはじまりました。浅間山のアイコンとしてのシャツ、作家のアイコンとしてのシャツが同時に存在していること。浅間山という広大で深遠な自然空間と個人として生活している日々の時間や身体、これら相対するものを一つの画面に封じ込めるという手法を作家は発見したと言えるでしょう。そこから季節や時間による山の景色の移ろいをワードローブの中からその日の気分で選んだシャツに重ね合わせ投影することによって200点を優に超える多彩なシリーズ作品が生まれました。

「Tracing -Shirt」シリーズは単にシャツを描いた水彩画ではなく、一枚一枚自らの手によってトレース、敷き写された、この非凡な作家の出自である前衛的なモノタイプの版画作品と言えるでしょう。

2013年4月、弊ギャラリーは島州一の同シリーズを幕開けに開廊させて頂きました。その御恩を今一度胸に刻みつつ、微力ながら作家の足跡を辿る機会になることを願い追悼展を開催いたします。また同時期開催として、島州一追悼展「言語の誕生」がコバヤシ画廊にて開催されます。

スケジュール

2021年6月21日(月)〜2021年7月24日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日は18:00まで
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
6月21日から7月3日は日曜休廊
入場料無料
会場Red and Blue Gallery
http://www.redandblue.jp
住所〒104-0041 東京都中央区新富1-5-5 トーア新富マンション102
アクセス東京メトロ有楽町線新富町駅2番出口より徒歩2分、都営浅草線宝町駅A1出口より徒歩4分、東京メトロ日比谷線八丁堀駅A2出口より徒歩4分
電話番号03-6280-5287
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