クォン·ヨンウ 展

BLUM & POE

poster for クォン·ヨンウ 展
[画像: Kwon Young - woo Untitled , 1989 Gouache, Chinese ink on Korean paper 25 3/8 x 21 7/8 inches (64.5 x 55 centimeters) © Estate of Kwon Young - woo , Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo]

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※現在、Blum and Poeは、アポイント制にて開廊しています。詳細は公式ホームページよりご確認ください。

Blum and Poe (東京)では、1970年代に台頭した韓国のモノクロームペインティングの動向「単色画 (ダンセッファ)」における重要な作家の一人であるクォン・ヨンウ (權寧禹) による展覧会を開催いたします。当ギャラリーで2度目、日本では初の開催となる本展では、インクを用いた紙作品を展示いたします。

1960年代、クォンは自らが学んできた伝統的な水墨画から距離を置き、それに代わって、繊細で複層的な韓紙 (ハンジ) と呼ばれる紙の表面を爪で引っ掻き、引き裂くという制作手法に取り組むようになります。このようにして、支持体が持つ卓越性を強調したオールオーバーなコンポジションと共にクォンは絵画の新しい方向性を築いてきました。水墨画におけるインクや筆がそうあるように、クォンにとって紙は唯一の「道具」であり「手法」だったのです。「単色画」は文字通りモノクローム・ペインティングを意味するものですが、作家たちが用いた制作手法はその動向において非常に重要なものと言えます。紙を引き裂く、鉛筆で線を走らせる、絵具を押し出す、キャンバスをひたすといった様々な行為に見られるように、「単色画」の作家たちは、メディウムの既存の表現を問うた数々の手法によって絵画の素材を巧みに操ってきました。

その先例なき作品様式や実験性は、作家の名を国外にも知らしめていくこととなりました。クォンは、日本でも1965年の東京ビエンナーレ、1975年に東京画廊で開催された「韓国・五人の作家 五つのヒンセク<白>」といった重要な展覧会に参加しています。1978年には、フランス政府の助成を受けパリへと拠点を移し、その後約20年間をその地で過ごしました。現地では、支持体の裏側から穴を開けた作品やびりびりと引き裂かれた縦長の痕跡を持った作品で知られるように、筆の持ち手や千枚通しやハサミといった道具で紙に穴をうがっていく新たな試みを始めるようになります。本来は白い紙だった素材が時を経ることで生まれたレイヤーや脱色もまた、それぞれの作品に独特な表情を与えています。さらには、制作の痕跡をより際立たせるように紙の切り込みにガッシュやインクを流していく手法を用いて色彩を再び取り入れたこともまたこのフランス時代に始めた取組みでした。

2017年には、内藤楽子、ドロシア・ロックバーンと共に紙という素材の属性を探求してきた作家たちの試みを取り上げたBlum & Poe (東京) でのグループ展「Systemic Paper」、続いて東京オペラシティギャラリーで開催された、戦後の韓国美術を検証した展覧会「単色のリズム 韓国の抽象」に参加するなど、近年日本でもその白を基調とした作品が紹介されてきました。本展では、本邦ではこれまで紹介されてこなかったインクによる実験への回帰を表す後期の作品群が一堂に会します。

メディア

スケジュール

2021年04月03日 ~ 2021年05月22日
事前予約制

アーティスト

クォン·ヨンウ

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