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「Soft Territory かかわりのあわい」

滋賀県立美術館
終了しました

アーティスト

石黒健一、井上唯、井上裕加里、河野愛、小宮太郎、武田梨沙、西川礼華、藤永覚耶、藤野裕美子、松延総司、薬師川千晴、度會保浩
テリトリーとは、生き物のなわばりのこと。食べるものを手に入れ、仲間やパートナーとともに日々の生活を送るフィールドであり、時には命をかけて守り、奪うもの。そんなテリトリーという言葉からは、生き物の命がかかった鋭さや、他者を拒絶する頑なさが感じられることでしょう。

そして私たち人間の世界では、国家間の戦争、地域間の紛争、家と家、家の中での諍いなど、テリトリーを守ろうとするあまり、自分のつながりに含まれないものを排除しようとすることもあります。さらに新型コロナウイルスの感染拡大が、人と人とのつながりを分断し、かかわり方のかたちを変えてしまった結果、これまでとは異なるテリトリーの姿が生み出されつつあります。

そんな今だからこそ、テリトリーについて改めて考えてみたいと思いました。テリトリーを形作る境は、交易が行われたりパートナーと知り合ったりする場所、未知のものと出会い、新しいものが生まれる場所でもあります。そこで生まれるもの、出会えるものが魅力的だからこそ、私たちは時にテリトリーの境目を目指し、その経験をもってこれまで成長してきたのでしょう。そんな「かかわりのあわい」とでも言うべきテリトリーの境目を形容するのは、鋭さや頑なさなどではなく、やわらかさ、ではないでしょうか。

滋賀県立美術館は、約4年間の休館中に美術館というテリトリーを離れて、県内のさまざまな地域に入り込み、3回にわたってアートスポットプロジェクトを開催してきました。その集大成とも言える「Soft Territory かかわりのあわい」展では、滋賀にゆかりのある12人の若手作家とともに、かかわりのあわいで生まれるものを見つめ、かろやかでやわらかなテリトリーのあり方を探ります。

スケジュール

2021年6月27日(日)〜2021年8月22日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 1200円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円、障害者手帳提示 無料
展覧会URLhttps://www.shigamuseum.jp/exhibitions/196/
会場滋賀県立美術館
https://www.shigamuseum.jp/
住所〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
アクセスJR琵琶湖線瀬田駅南口より帝産バスまたは近江鉄道バス(「滋賀医大」「大学病院」行き)「文化ゾーン前」下車徒歩5分
電話番号077-543-2111
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