終了した展覧会・イベントです
[画像: 田窪恭治 「Le pommier d'or」 H22.5 × W16.0cm 自然石 金箔 モザイク]

田窪恭治 + 中村康平 「時間」

MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(三越コンテンポラリーギャラリー)
終了しました

アーティスト

田窪恭治、中村康平
1948年と1949年生まれという二人は、同じ多摩美術大学に入学してからそれぞれ違ったアプローチで現代美術を表現してきました。この度は「時間」をテーマに、作品をとおしてそれぞれのこれまでの活動の軌跡と今後の展開について考察する展覧会です。

田窪恭治(1949年-)は70年代初頭から《イメージ裁判》というタイトルのもと、日常の行為や物事とイメージの関係を問うイベントを重ねた後、行為の痕跡や物の記憶をまとう廃材に金箔を施した作品を84年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品しました。そして89年から99年までフランスの古い小さな教会を現代に蘇らせる《(通称)林檎の礼拝堂プロジェクト》や00年から11年まで四国・金刀比羅宮の活性化を進めた《琴平山再生計画》など、特定の場所や生物の記憶を辿り、新たなイメージを創造して来ました。今回の展覧会ではその時々の「時間の断片」である作品を展示します。

中村康平(1948年-)は抹茶碗を作る陶芸家ですが、その仕事で現代美術との接点を模索し続けてもいます。2002年に現代美術の画廊で茶道具による個展「注釈としての工芸」を開いていますが、時期尚早であったかも知れません。20年たった今回、その時の作品を再発表いたします。瀧の絵の長棗には隠し文字で「言の葉の瀧」と書かれ、蓋を開けた立ち上がりには「実体化作用」と蒔絵されています。他に宮川淳の引用文を刺繍した茶碗を包む御物袋などが出品されます。

加えて制作中の「現代の古典」と名付けられた茶碗類が展示されます。喜左衛門井戸茶碗、筒井筒井戸茶碗、長次郎のカセ黒楽茶碗の写しが中心となり、経年の変化を取り込んだ作風には時間の流れに隠された言葉の実体化の意図があるようです。

はたして中村の茶道工芸で現代美術と接点を持とうとする試みは可能であるのか、判断が下されることでしょう。

スケジュール

2021年3月3日(水)〜2021年3月15日(月)

開館情報

時間
10:0019:00
最終日は17:00まで
入場料無料
展覧会URLhttps://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews062.html
会場MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(三越コンテンポラリーギャラリー)
https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/shops/art/contemporary.html
住所〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A3・A5出口より徒歩1分、東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線日本橋駅B11出口より徒歩5分、JR総武線新日本橋駅出口3より徒歩6分
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